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期待高まる金属3Dプリンタの本格導入、意識の壁を超えられるかFAメルマガ 編集後記

柔軟な発想が突破口を開くカギになると考えます。

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 この記事は、2019年5月10日発行の「FA メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。

期待高まる金属3Dプリンタの本格導入、意識の壁を超えられるか

 金属3Dプリンタの本格導入への期待が徐々に高まってきています。樹脂型の3Dプリンタ活用については以前から試作用途で定着していたが、特許切れなどによる新規事業者の参入が相次いだことで2013〜2015年頃にはB2C用途なども含めたブームのような状況が生まれました。しかし、CADなどを使用する3Dデータの作成が負担になる点、これらの設計や事後処理などをしっかりしなければ思ったような造形ができない点、造形に時間がかかる点、精度や耐久性の問題など、もろもろの課題が見えてくる中で「誰もが安易に使える機器ではない」という点で理解が進み、今ではすっかり落ち着いてしまいました。

 一方で金属を素材に使う金属3Dプリンタは、樹脂型に比べて造形が難しい点やレーザーなどを使用するためにコストが高くなる点などで、なかなか技術的な壁がクリアできずに利用が広がらない状況ありました。ただ、金属部品を採用する航空機や自動車などの完成品では「軽量化」へのニーズは非常に高く、中空部品などを一体成型できる積層造形技術を使いたいという要望はずっと存在していました※)

※)関連記事:金属3Dプリンタ活用3つのハードルと日本のモノづくりの今後

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