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Ryzenベース組み込みプロセッサの新製品、ゲーム機から4Kディスプレイまで対応:組み込み開発ニュース
AMDは、「Zen」CPUと「Vega 3」GPUを搭載した「AMD Ryzen Embedded R1000」を発表した。2コア4スレッド対応で、最大3台の4Kディスプレイに最高60fpsで表示する。
AMDは2019年4月16日、同社の「Ryzen」を搭載した「AMD Ryzen Embedded R1000」を発表した。2コア4スレッド対応で、最大3台の4Kディスプレイに最高60fpsで表示する。
同社の組み込み向けAPU「AMD Ryzen Embedded V1000」をベースとし、「Zen」CPUと「Vega 3」GPUを搭載。4K対応のH.265エンコード/デコード(10b)とVP9のデコード機能を備える。セキュリティ機能として実績のある「Secure Root of Trust」と「Secure Runテクノロジー」も搭載する。
ベースクロック2.6GHzの「R1606G」と、同2.4GHzの「R1505G」の2製品を用意。ブーストクロックは、R1606Gが3.5GHz、R1505Gが3.3GHzだ。どちらも12〜25WまでのTDP(Thermal Design Power:熱設計電力)に対応する。
同社では、デジタルディスプレイ向けアプリケーションやエッジコンピューティングなどの用途を見込む。既に、Atariが発売予定の「Atari VCS」ゲームシステムのエンジンに採用が決まっているという。他に、Advantechなども同製品を搭載した製品開発を進めている。
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