「COMPUTEX TAIPEI 2018」で静かに始まるx86からArmへの置き換え:COMPUTEX TAIPEI 2018レポート(後編)(1/4 ページ)
「COMPUTEX TAIPEI 2018」の組み込み関連展示レポートの後編をお届け。あまり盛り上がっていないLPWAや、中国系SoCのSOM/SBCでの躍進などを紹介するとともに、前回と比べて着実に進んでいたx86からArmへの置き換えについても紹介する。
前編に引き続き、2018年6月5〜6月9日に台湾・台北市内で開催された「COMPUTEX TAIPEI 2018」の組み込み関連展示レポートをお届けする。
LPWAの動向
LPWA(低消費電力広域)ネットワークと一口で言ってもSigfox、LoRa、Wi-Fi HaLowなどさまざまなものがあるし、LTE Cat.NB1(NB-IoT)もこれに含まれる。前回ちょっとご紹介したWi-SUNもLPWAのグループ入りさせて問題ないだろう。ではWi-SUN以外はどんな感じだったかというと、産学協同やベンチャー企業を中心とした展示が行われた「InnoVEX」で、SigfoxはシンガポールのUnaBizが合同ブースを設けており(図1)、ここでドイツのSensolus(図2)とか、シンガポールのRATSENSE(図3)が自社のソリューションを展示していたのが目に付いた程度。台湾ベンダーによる参画というよりも、台湾企業に対してSigfoxの啓蒙を行うといった感じだった。
ではその他はというと、台湾のSparkLAN CommunicationsがLoRaのモジュール(図4)やゲートウェイ(図5)を展示しており、一方、中国の上海に本拠を置くQuectel Wireless SolutionsはLTE Cat.NB1/Cat.M1/Cat.1のモジュールを展示していた(図6〜8)が、総じてこの程度。SparkLANやQuectelは海外のバイヤーに対して、必要なら提供できますというスタンスで、その意味ではLPWAの興隆にうまく対応して製品を販売したい以上の話ではなかった。
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