クラウドだけじゃないぞ、産業IoTでエッジ領域との親和性を訴えるAWS:ハノーバーメッセ2019(2/2 ページ)
AWSは、ハノーバーメッセ2019(2019年4月1〜5日、ドイツ・ハノーバーメッセ)において、パートナー企業などと共同で、同社のクラウドプラットフォームをベースとした産業用IoTの各種アプリケーションやソリューションを提案。クラウドインフラとしての強みだけでなく、エッジ領域との親和性を強調したのが特徴である。
エッジ向けAIソリューションの価値を訴求
一方、これらの「AWS IoT Greengrass」などの枠組みなどを生かし、エッジ向けのAIソリューションの価値を訴えていたのが日本のAI企業であるブレインズテクノロジーズである。ブレインズテクノロジーズはAWSのグローバルにおける「AWS産業用ソフトウェアコンピテンシーパートナー」の認定を受けている。2017年には「AWS IoT Greengrass」のサポートを開始しており、ハノーバーメッセ2019ではこれらを生かした産業用AIソリューションを紹介した。
具体的には、製造現場を中心に採用されている業務特化型機械学習ソリューション「Impulse」を紹介した。「Impulse」は、ログ収集や高速なデータ分析の分散処理フレームワークといった各種オープンソース(fluentd、Apache Sparkなど)と、それらを企業用途で利用するための拡張モジュールやプラグインで、機械学習を簡単に活用できるようにする分析基盤である。200種類以上のPLCなどとのシームレスな連携を実現でき、製造業向けの特化したさまざまな分析機能を提供する。
ブレインズテクノロジーズ チーフプロダクトオフィサーの榎並利晃氏は「とにかく簡単に実用的な機能を使えるということが特徴だ。ハノーバーメッセ2019では多くのAIソリューションが登場したが、エッジ領域でさまざまなアルゴリズムが簡単に使える枠組みはあまりなく、欧州でも差別化ができると考えている」と強みを訴えていた。
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