CFDソフト「Particleworks」を手掛けるプロメテックがSOLIDWORKSパートナーに:CAEニュース
プロメテック・ソフトウェアは、3D CAD「SOLIDWORKS」のリサーチアソシエイトおよびアソシエイトサービスパートナーに認定されたことを発表した。
プロメテック・ソフトウェアは2019年4月8日、3D CAD「SOLIDWORKS」のリサーチアソシエイトおよびアソシエイトサービスパートナーに認定されたことを発表した。
フロントローディングCAEのための粒子法CFDシミュレーション
同社は、粒子法(MPS法:Moving Particle Simulation)理論に基づく流体解析ソフトウェア「Particleworks」のエントリー版として、SOLIDWORKSアドインツール「Particleworks for SOLIDWORKS」の販売を同年1月から開始。設計者が3D CAD上で検討内容のトライ&エラーを容易かつ効果的に行うためのフロントローディングCFDシミュレーションソフトウェアとして提供する。
Particleworksは、粒子法を考案した東京大学 大学院 工学系研究科 教授の越塚誠一氏(プロメテック・ソフトウェアの創業者で、現:社外取締役)の研究成果をベースに開発された“日本発”の流体解析ソフトウェアとして知られている。
SOLIDWORKSのアドインツールとして提供されるParticleworks for SOLIDWORKSは、従来の格子法では再現が難しい流体現象で、かつ設計現場での解析ニーズが特に高いと思われる液体の飛まつ、攪拌(かくはん)、噴射を想定した機能を搭載。メッシュレスで簡単に解析を実行できるのが特長である。
同社は、SOLIDWORKSのパートナープログラムに認定されたことで、同パートナー企業との連携を強め、より高品質な機能とサービスの継続的な提供を行っていくとする。
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