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ZFが商用車ビジネス強化でWABCOを買収、売り上げ規模は5兆円に安全システム

ZF Friedrichshafen(以下ZF)は2019年3月28日、ブレーキサプライヤーのWABCOを70億ドル(約7700億円)で買収すると発表した。これによりZFは商用車向けの走る、曲がる、止まるの各分野を強化する。両社の売上高は合算で400億ユーロ(約4兆9700億円)に上る。買収手続きは2020年初旬の完了を予定している。

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 ZF Friedrichshafen(以下ZF)は2019年3月28日、ブレーキサプライヤーのWABCOを70億ドル(約7700億円)で買収すると発表した。これによりZFは商用車向けの走る、曲がる、止まるの各分野を強化する。両社の売上高は合算で400億ユーロ(約4兆9700億円)に上る。買収手続きは2020年初旬の完了を予定している。

 WABCOはトラックやバス、トレーラーなど商用車向けに、統合ブレーキシステム、エアサスペンション、トランスミッション制御、テレマティクス、フリートマネジメントを提供している。今回の買収でZFは商用車向けのブレーキシステムソリューションに参入するとともに、電動システムや自動運転システムを提案していく。WABCO 会長兼CEOのJacques Esculier氏は「ZFと力を合わせることで、高効率でコネクテッドな自動運転商用車に対する将来の需要に対応できるグローバルトップクラスのテクノロジー企業が生まれる」とコメントしている。

 ZFは、商用車向けの自動運転技術が車両の運用コストを削減し、安全性や効率性を向上させることから自動運転化が乗用車よりも先行すると見込む。工場の敷地内や空港、農業などシンプルな交通環境下から普及するとしている。商用車の自動化やネットワーク化、電動化によって、物流網全体を網羅していく方針だ。宅配向けの自動運転バンを2018年に発表したほか、さまざまなセグメントの商用車に向けた電動パワートレイン、トラックの隊列走行に向けたセンサー、車載コンピュータ、ステアリングやトランスミッションの技術などをそろえる。

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