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製造業がデジタル変革で実現すべき3つのポイントとは――マイクロソフトの提案製造ITニュース(2/2 ページ)

日本マイクロソフトは製造業を取り巻く環境が大きく変化する中、「Factory of the future」「Product as a Service」「Intelligent Supply Chain」の3つの方向性での取り組みを進める方針を示した。

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「未来の工場」「サービス化」「かしこいサプライチェーン」

 「Factory of the future」については、研究開発や製品設計の革新、コネクテッドオペレーションの実現、設備保全サービスの進化などをポイントとして挙げる。デジタルツインの実現や、AI活用などを訴えている。また、これらを支える技術としてHPCやエッジコンピューティング技術、AI、ブロックチェーン、グラフテクノロジー、Mixed Reality(MR)などを挙げている。

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「Factory of the future」の概要(クリックで拡大)出典:日本マイクロソフト

 「Product as a Service」では、製品がIoT化するコネクテッドプロダクト、在庫最適化などを実現するスマートプロビジョニング、計画保全などを実現するコネクテッドフィールドサービスをポイントとして訴えている。

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「Product as a Service」の概要(クリックで拡大)出典:日本マイクロソフト

 「Intelligent Supply Chain」とは、複雑化するサプライチェーンをIoTやAIなどの先進技術を組み合わせることで、もう一段高度化するものである。IoTなどを活用した製品トラッキングなどで情報を収集し、サプライチェーンの可視化や情報の一元化を実現する。

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「Intelligent Supply Chain」の概要(クリックで拡大)出典:日本マイクロソフト

 この「Intelligent Supply Chain」については、マイクロソフト自身が「Surface」などを含むコンシューマー向け製品で実践しているという。

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日本マイクロソフト エンタープライズ事業本部 製造営業統括本部 インダストリ−マ−ケティングマネ−ジャ−の鈴木靖隆氏

 「コンシューマー製品は特に、価格やコストなどに対するプレッシャーが強く、顧客のサービスへの期待値なども上がっている。例えば、即日配達などを実現しようと思えば、在庫の持ち方はどうするのか、拠点ごとの生産方法をどうするのかなど、さまざまな点を考えなければならない。一方で製品のライフサイクルは短くなるばかりだ。従来のままのプロセスでは十分な対応が困難な状況だった」(鈴木氏)とする。

 そこで、クラウド「Microsoft Azure」上にデジタルサプライチェーン基盤を構築。ここにサプライチェーン情報を一元化し、仕入れ先から販売先までをエンドtoエンドで可視化できるようにしたという。「サプライチェーンコントロールセンターを設置し、一括でコントロールできるようにした」と鈴木氏は述べている。

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マイクロソフトのサプライチェーン管理の取り組み(クリックで拡大)出典:日本マイクロソフト
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