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工場にもよくある無駄なPC仕事を何とかする、ブループリズムのRPA戦略製造ITニュース

RPA大手の英国Blue Prismは2019年1月31日、日本における事業戦略を発表し、同社が推進する「Connected-RPA」というコンセプトの価値を訴えた。

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 RPA大手の英国Blue Prism(ブループリズム)は2019年1月31日、日本における事業戦略を発表し、同社が推進する「Connected-RPA」というビジョンを訴えた。

 RPAとは「Robotic Process Automation」を意味し、PCでのデスクワークにおける定型作業を自動化するソフトウェアを指す。ノンプログラミングで簡単に事務作業の負荷を軽減することができるため、働き方改革などで注目を集めている。製造業でも工場内の帳票の入力作業や、受注情報の入力作業などで利用されている。

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RPAでの作業指示画面のイメージ。ノンプログラミングで作業を指示できる(クリックで拡大)出典:ブループリズム

 ブループリズムは早期からRPAの価値を訴えて取り組んできた老舗企業の1つだ。グローバルでは約1300社の導入実績を持つという。導入業種は半分が金融関係だが、それ以外でも、小売業、通信業、製造業など幅広い業種で使われているという。日本では「製造業の導入が最も多い。工場などで使用されるケースも多い」(ブループリズム日本法人 マネージングディレクター 千原寛幸氏)。

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ブループリズム チーフエバンジェリスト パット・ギアリー氏

 同社が新たに訴えたのが、「Connected-RPA」ビジョンである。これは、クラウド、AI(人工知能)、コグニティブ技術など最新のアプリケーションなどとRPAとを簡単に組み合わせて使用できるようにするものだ。複数のシステムやアプリケーションを円滑に組み合わせることで、自動化できる領域を拡大する。加えて個人の生産性だけではなく組織としての生産性拡大につなげるとしている。

 同社の創業時から所属するチーフエバンジェリスト パット・ギアリー(Pat Geary)氏は「今までは、デスクトップ上の個人的な生産性向上がある一方で、組織としての生産性につながる領域はIT部門が担っており、その間でギャップが生まれていた。その間を埋めるのがConnected-RPAである。日本のほとんどのRPAの実装はデスクトップにとどまっている。これを組織全体の生産性向上につなげていく必要がある」と述べる。

 具体的には、RPAの開発や運用を行うプラットフォーム、他のシステムやアプリケーションとの連携を容易にするマーケットプレース「Blue Prism Digital Exchange」、自動化するプロセスをどう設定するかを簡単に分析できる「プロセスディスカバリーツール」などを用意している。

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Connected-RPAを構成する要素(クリックで拡大)出典:ブループリズム

 ギアリー氏は「ブループリズムにとって日本は重要な市場だ。継続的な改善は日本が発明したものである。エンタープライズオートメーションの価値を訴え自動化を最適に進めていきたい」と述べている。

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