渋いカスタムのセンチュリーGRMNに見る“ワル”なクルマ作り
毎年1月上旬の恒例イベント「東京オートサロン」に今年2019年も行ってきました。同イベントではチューニングカーやカスタムカーが一堂に会し、熱心なクルマファンがこだわりのクルマやカスタムパーツを見て楽しむことができる総合展示会の役割を担っています。
初期のオートサロンはサブカルチャーかつアンダーグラウンドな雰囲気だったようですが、近年では自動車メーカー各社や輸入車メーカーの出展が増え、メジャーなイベントに成長しました。また、音楽ライブやオートサロンオリジナルのトミカ販売といった併催イベントはクルマに興味がない人や家族連れにも楽しめるものだと思います。クルマ好きの記者にとってはまさに“LIT”(最高)なイベントでした。
そんなクルマ好きのための(そうじゃない人も楽しめると思われる)祭典で取材した中で、特に気になったクルマ3台とそのポイントを以下に紹介します。
- ダイハツ コペン クーペ:CFRP(炭素繊維強化樹脂)製のハードルーフをまとった流麗なスタイリングがかっこいい
- トヨタ センチュリーGRMN:ショーファードリブンなセンチュリーをベースモデルとして運転の楽しさを向上するカスタムを施す。運転してみたい
- マツダ MAZDA3カスタマイズモデル:日本初公開のMAZDA3をベースにエアロやホイール、インテリアを変更。車高を標準仕様から下げていることもありワイド&ローな印象。ドアの開閉音も上質に感じた
コペン クーペは次の記事(オープンカーではないコペン限定車が誕生、こだわりもてんこ盛り)で取り上げていますので是非ご覧ください。
また、トヨタ・センチュリーGRMNは同社ブース説明員から興味深い話を聞くことができました。
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