「脱プラ」だから紙製品、という流れへの猛烈な違和感
最近、海洋汚染の原因になっているということで樹脂製品の使用をやめる「脱プラ」の話題を多く見かけます。確かに、ストローが鼻に刺さったウミガメの映像などは鮮烈でしたし、もともと自然界に存在せず、海中で分解するわけでもない樹脂について、不要不急な利用を控えようというムーブメントは正しいと感じます。
非常に小さなサイズの「マイクロプラスチック」も、海洋汚染の原因になるという意見が多く出ています。ナノマテリアルが注目を浴びたときに生体への影響が騒がれましたが、マイクロプラスチックにも同様のことが言えます。実際にどのような影響があるかが学術的に分かってからは遅いわけで、その対策を講じておくことには大きな意味があります。
さて、この脱プラの話で、樹脂製品を使うことをやめるのは分かるのです。
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