電気自動車は本流なのか、リサイクルの観点から考える
今週の注目記事では、MONOist開設10周年を記念した座談会記事を紹介しました(関連記事:製造業の今までの10年、これからの10年(前編))。
この中で私は、ちょうど10年前から自動車技術に関する取材をするようになったことを話しました。座談会記事をあらためて読んでみて気になったのが、2007〜2008年から話題になり始めた電気自動車が、10年後の現在、また大きな注目を集めていることです。
10年前の時点で、電気自動車は確かに話題になっていましたが、既に販売実績のあったハイブリッド車に比べて次世代エコカーの本流になるイメージはありませんでした。日産自動車 社長兼CEO(当時)のカルロス・ゴーン氏が電気自動車に注力する方針を示したことで話題性は高まりましたが、実際のところは現実的な選択肢とはいえない状態でした。
しかし今では、フランスや英国など欧州諸国が、2040年までに内燃機関搭載車の販売を禁止する方針を打ち出し、世界最大の自動車市場である中国が電気自動車の普及を目指すなど、今後の自動車業界の本流が電気自動車になっているかのようです(関連記事:日系自動車メーカーの戦力逐次投入は何をもたらすのか)。
内燃機関車か、電気自動車か、はたまた燃料電池車か。いろいろ議論はありますが、もし電気自動車が本命というのであれば、車載リチウムイオン電池のリサイクル技術の開発が急務ではないかと思います。
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