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東芝、リチウム電池事業強化のため新工場を建設:工場ニュース
東芝は2018年10月16日、リチウムイオン二次電池事業の生産体制強化を目的として、新工場の建設を発表した。新工場は同社横浜事業所(横浜市)内に建設し、投資金額は建屋と設備を含めて162億円。生産能力は公表していない。
東芝は2018年10月16日、リチウムイオン二次電池事業の生産体制強化を目的として、新工場の建設を発表した。新工場は同社横浜事業所(横浜市)内に建設し、投資金額は建屋と設備を含めて162億円。生産能力は公表していない。
今回の投資決定は、リチウムイオン電池の「今後の市場拡大が見込まれる」(東芝)ため。新工場は、東芝インフラシステムズが手掛ける、EV(電気自動車)や電力用途向け電池「SCiB」の技術開発と製造を担う拠点とする。これにより、SCiBの生産は現在稼働中の東芝インフラシステムズ柏崎工場(新潟県柏崎市)を含めた2拠点体制となる。
新工場は、鉄骨造3階建てで延床面積が2万7000m2。同月18日に東芝インフラシステムズで決定した後、着工は2019年7月、稼働開始は2020年10月を予定している。
なお、東芝は今回の投資決定による「2018年度の業績に影響はない」と発表している。
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