新鮮さ感じる“シャープのダイナブック”、CEATEC JAPAN2018会場に登場:CEATEC 2018
シャープは、「CEATEC JAPAN 2018」において、2018年10月1日に子会社化が完了したばかりの東芝クライアントソリューションのPCブランドである「dynabook」を出展した。
シャープは、「CEATEC JAPAN 2018」(2018年10月16〜19日、千葉県・幕張メッセ)において、2018年10月1日に子会社化が完了したばかりの東芝クライアントソリューションのPCブランドである「dynabook」を出展した。
シャープは2018年6月に東芝の子会社でPC事業を担う東芝クライアントソリューション(TCS)の買収を発表。2018年10月1日に計画通り80.1%の株式を取得し、子会社化が完了した。これにより、TCSが開発、製造、販売するPCに関する東芝およびダイナブックなどのブランドをシャープが使用することが可能になった※)。
※)関連記事:“シャープのダイナブック”登場か、東芝がPC事業をシャープに譲渡
これにより、CEATEC JAPAN2018のシャープブースでは、「dynabook」による働き方改革ソリューションを提案するという新鮮な展示が見られた。
現状では「体制はまだそれぞれで変化がなく、相乗効果をどう生み出すかは話し合いが始まったばかり。これから取り組んでいく」(東芝クライアントソリューション 国内事業統括部 国内マーケティング本部 国内マーケティング部 マーケティング戦略推進担当 グループ長 吉田明広氏)としている。
シャープは2009年まで「メビウス」ブランドでPC事業を展開していたが不振により撤退していた。その後タブレットなどで同ブランドを復活させたこともあるが、9年ぶりのPC事業への再参入ということになる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- “シャープのダイナブック”登場か、東芝がPC事業をシャープに譲渡
シャープは東芝子会社でPC事業を担う東芝クライアントソリューションズを買収することを発表した。 - 東芝、逆転のシナリオは「第4次産業革命」にあり
経営危機の東芝は、新たに「今後の東芝の姿」を発表。メモリ事業の完全売却や海外原発事業整理後の成長のシナリオについて示した。 - これが東芝の生きる道、デジタル変革で実現するモノづくり新時代
東芝 執行役専務で東芝デジタルソリューションズ社長の錦織弘信氏が「SCF2017/計測展2017 TOKYO」の基調講演に登壇。「デジタルトランスフォーメーションで実現するモノづくり新時代」をテーマにデジタル化の現状と東芝の取り組みを紹介した。 - レノボがNECに加えて富士通のPC事業も傘下に、合弁会社を設立へ
富士通は、100%子会社である富士通クライアントコンピューティングの株式の51%を中国レノボグループに、5%を日本政策投資銀行に譲渡することを決めた。これにより、富士通ブランドのPC事業は3社の合弁会社による運営となる。 - シャープが黒字転換で6年ぶり配当実施、売上3兆円に向けた中計も順調
シャープは2018年3月期(2017年度)の連結決算を発表した。業績は前年同から大きく改善し、全ての製品セグメントで売り上げが増加するとともに、2007年度以来10年ぶりに全四半期で最終黒字を達成した。業績や財務状況、今後の事業展開などを踏まえて6年ぶりに配当も実施する。 - フォックスコン顧問が語る“失われた20年”が生んだ日本の未来とは?
日本のモノづくり環境は大きな変化を迎えている。多くのグローバル企業から製品組み立てを請け負うグローバル製造業から見たとき、日本のモノづくりの価値はどう映るのだろうか。フォックスコン顧問を務めるファインテック代表取締役社長の中川威雄氏は「“失われた20年”で苦しんだ経験こそが世界が欲しがる貴重なものだ」と指摘する。