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2種類のインサートを取り付け可能な倣い加工用カッターのサイズ拡充:FAニュース
タンガロイは、倣い加工用カッター「DoTwistBall」のサイズを拡充した。現在提供中の04サイズに、05、06サイズが加わることで、選択肢が広がる。
タンガロイは2018年9月19日、倣い加工用カッター「DoTwistBall(ドゥーツイストボール)」のサイズを拡充したと発表した。現在提供中の04(R4)サイズに、05(R5)、06(R6)サイズが加わることで、選択肢が広がる。カッターボディーは4万8300円〜、インサートは1660円〜(いずれも税別)だ。
DoTwistBallは、ラジアスと高送りの2種類のインサートを1つのカッターボディーに装着できる。インサートとボディーの接触面をねじれ形状とするツイストクランプシステムを採用し、クランプ剛性と安定性を向上させた。
ラジアス形状のMJインサートは、従来の丸駒インサートと比較して、切れ刃の断面積が大きい。また、切れ刃にはインクリネーションが付与されており、切りくず処理性が良い。
高送り刃形のHJインサートは、最大切り込みを従来比で30%高めた。最大切り込みは、04サイズ1.3mm、06サイズ2mmだ。肩削り加工、平面加工、溝加工、掘り込み加工、ヘリカル穴明け加工など、さまざまな用途に対応する。
材種は、AH3135(鋼、ステンレス加工用)と、AH120(鋳鉄、高硬度材、難削材用)。カッターボディーは04、05、06全てのサイズにおいて、シャンクタイプ、モジュラータイプ、ボアタイプを選択でき、加工深さに応じた突き出し長さで使用できる。
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