ソニーのマイコンボード「SPRESENSE」向けのセンサーボードとBLE拡張ボード:組み込み開発ニュース
ロームは、ソニー製スマートセンシングプロセッサ搭載ボード「SPRESENSE」向けのセンサー拡張ボード「SPRESENSE-SENSOR-EVK-701」とBLE拡張ボード「SPRESENSE-BLE-EVK-701」を発表した。
ロームは2018年9月5日、ソニー製スマートセンシングプロセッサ搭載ボード「SPRESENSE」向けのセンサー拡張ボード「SPRESENSE-SENSOR-EVK-701」とBluetooth LE(BLE)拡張ボード「SPRESENSE-BLE-EVK-701」を発表した。既にインターネット販売を開始している。
SPRESENSEは、GPS受信機能とハイレゾリューション・オーディオコーデック機能を組み込んだIoT(モノのインターネット)向けボードコンピュータだ。高機能プロセッサ内蔵ドローンやフルデジタルアンプ内蔵スマートスピーカーなど、IoT機器の性能向上を目的としている。
SPRESENSE-SENSOR-EVK-701には、加速度、地磁気、気圧センサーを搭載。さらに、拡張コネクターを利用して、脈波、カラー、温度、ホールなどのセンサー機能を追加できる。
SPRESENSE-BLE-EVK-701には、BLE通信機能を搭載した。パターンアンテナを内蔵しており、日本(TELEC)、アメリカ(FCC)、欧州地域(CE)の無線法令規制の認証及びBluetooth SIG認証を取得済み。SPRESENSEと組み合わせた無線機器として使用できる。スマートフォンアプリを使った通信テストも可能だ。
また、SPRESENSEが標準サポートする各プラットフォーム向けのソフトウェアをオープンソースで提供し、より高度なIoT機器の評価/開発を支援する。
関連記事
- IoT向けスマートセンシングプロセッサ搭載ボードを発表
ソニーは、IoT向けスマートセンシングプロセッサ搭載ボード「SPRESENSE」のメインボードと拡張ボードを2018年7月31日に発売する。メインボードは、GNSS受信機やハイレゾ対応のオーディオコーデックなどを内蔵している。 - 「感動」を再定義、ソニーが考える“インターネットの脅威”の乗り越え方
ソニーは2018年5月22日、新たに吉田憲一郎氏が代表取締役社長 兼 CEOになって初となる、2019年3月期(2018年度)〜2021年3月期(2020年度)の中期経営計画を発表。3年間の累計営業キャッシュフローを前3カ年比で5000億円以上増加させ、2兆円を目指すとした。 - 自動運転に必要なセンシング技術、ソニーの出した答えは“人の目超え”
ソニーは「第1回 名古屋オートモーティブワールド」(2018年9月5〜7日、ポートメッセなごや)において、車載用イメージセンサー技術を紹介。同技術についての詳細な説明を国内の展示会で一般公開したのは初めてだという。 - 「センシングできなければIoTは機能しない」ソニーのイメージセンサー戦略
「電子機器トータルソリューション展」(2018年6月6〜8日、東京ビッグサイト)の基調講演に、ソニー 執行役員 コーポレートエグゼクティブの上田康弘氏が登壇し、イメージセンサー戦略について語った。 - ソニーの深層学習はIoTデバイスの開発に最適、ノンプログラミング開発環境も提供
ソニーは、ディープラーニング(深層学習)ソフトウェア「Neural Network Libraries」とノンプログラミングで手軽に利用できる統合開発環境「Neural Network Console」をオープンソースで無償公開した。より多くの技術者への浸透を目指す。 - ソニーのLPWAはテレビチューナー技術がベース、富士山から奈良まで通信が届く
ソニーは、「第6回 IoT/M2M展」において、独自開発したLPWAネットワーク技術をアピールした。現時点では、各地で実証実験を実施している段階で、正式なサービス開始時期は検討中。ブランド名なども決めておらず「Sony's LPWA(ソニーのLPWA)」と紹介している。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.