IoT向けスマートセンシングプロセッサ搭載ボードを発表:組み込み開発ニュース
ソニーは、IoT向けスマートセンシングプロセッサ搭載ボード「SPRESENSE」のメインボードと拡張ボードを2018年7月31日に発売する。メインボードは、GNSS受信機やハイレゾ対応のオーディオコーデックなどを内蔵している。
ソニーは2018年5月14日、IoT(モノのインターネット)向けのスマートセンシングプロセッサ搭載ボード「SPRESENSE(スプレッセンス)」のメインボードと拡張ボードを発表した。価格は、メインボード「CXD5602PWBMAIN1」が5500円、拡張ボード「CXD5602PWBEXT1」が3500円。同年7月31日より販売を開始する。
メインボードは、スマートセンシングプロセッサにFD-SOI(完全空乏型シリコンオンインシュレーター)を採用。これにより動作電圧を下げ、消費電力を抑えた。6個のCPUを搭載したマルチコア構成のため、個人でも高性能かつ汎用性の高いアプリケーションを開発できる。
また、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機やハイレゾリューション・オーディオ(ハイレゾ)音源対応のオーディオコーデックなどを内蔵。GPS/GLONASSをサポートし、世界各地で位置情報を高精度に取得できる。マイク入力は最大8チャンネルに対応しており、192kHz/24ビットのハイレゾ音源の録音や再生など、本格的なオーディオ用途にも活用できる。
拡張ボードは、ヘッドフォン端子、マイク端子、SDカードスロットを備え、録音・再生などを行うオーディオアプリケーションの開発に活用できる。他に、メインボードのI/O電圧を1.8〜3.3Vもしくは5.0Vに変換可能なコネクターを装備。オープンプラットフォームに対応した一部の汎用拡張基板の接続・活用も可能だ。
用途として、GNSS測位技術と高機能プロセッサを活用して飛行制御するドローン、音声で操作するスマートスピーカー、IoT端末や各種センサーと組み合わせて工場の製造ライン異常を検知するシステムなどを想定する。また今後、センシングカメラなどに使用可能なカメラボード「CXD5602PWBCAM1」を同年8月に発売する。
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