ソニーが「新規事業の壁」を超える支援を開始、量産化や事業化、販売など:ベンチャーニュース
ソニーはクラウドファンディング・ECサイト「First Flight」の利用を含めた新規事業の加速支援サービスの提供を開始した。
ソニーはクラウドファンディング・ECサイト「First Flight」の利用を含めた新規事業の加速支援サービスの提供を2018年1月15日から開始した。
ソニーは、新規事業の加速支援サービスの提供を企業やスタートアップにも対象を広げて開始した。同支援サービスにより、同社の新規事業創出プログラム「Seed Acceleration Program」(以下SAP)の「加速支援チーム」による、量産化、事業化のサポートを受けられる他、クラウドファンディングとEコマースのサービスを兼ね備えたサイト「First Flight(ファースト・フライト)」を利用できるようになる。
同社のSAPは、新しい事業のアイデアを集め育成することを目的に2014年4月にスタートした新規事業創出プログラム。今回提供を開始する新規事業支援サービスでは、13の事業の立ち上げを通して培ってきたSAPの経験とノウハウを用いて、量産化や商品化における課題解決をサポートする。
サポートは量産化に向けた設計、品質管理・保証など各分野で高い知見を持つメンバーで構成されるSAPの「加速支援チーム」が行う。商品化に向けたさまざまなサポートを提供するが、具体的には戦略の立案と事業計画作成のサポート、技術、設計、量産の支援、商品企画、商品設計、量産工場への導入をサポート、オペレーション体制構築の支援などだ。
商流、物流、CS体制の構築のサポート商流・物流体制の構築など、EC販売に向けたサポートにも対応する。「First Flight」は、ECサイトとしてYahoo!およびAmazonに出店しており、クラウドファンディング後はこれらのECサイトでも販売可能だ。その他の販路紹介も行う。
今回のサポートサービス利用の先行プロジェクトとして、アニメ作品の舞台を実世界で体験できるARアプリ「舞台めぐり」を提供するソニー企業と、サンライズ、沼津市の3者共同によるサービス「沼津市×ラブライブ!サンシャイン!! ヌマヅノタカラ 地域活性化プロジェクト」のクラウドファンディングを2018年1月15日からFirst Flightで開始している。
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