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ソニー過去最高業績もスマホ事業が赤字、それでも続ける理由は「5G」製造マネジメントニュース(1/2 ページ)

ソニーが2017年度(2018年3月期)の連結業績と2018年度の連結業績見通しを説明。2017年度は過去最高業績を達成したが、スマートフォンを手掛けるモバイルコミュニケーション分野は赤字となった。規模を絞り込んで事業を継続するが、それは次世代通信技術である5Gのためだという。

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ソニーの十時裕樹氏
ソニーの十時裕樹氏

 ソニーは2018年4月27日、東京都内で会見を開き、2017年度(2018年3月期)決算について説明した。同年度第3四半期決算での見通しから大幅な変更はなく、売上高、営業利益とも過去最高となる業績を達成した。

 2014年から決算説明を担当してきた吉田憲一郎氏が社長兼CEOに就任したことを受けて、吉田氏に代わり代表執行役 EVP CFOに就任した十時裕樹氏が、2017年度業績と、2018年度の業績見込みについて説明した。

 2017年度連結業績は、売上高が前年度比12.4%増の8兆5440億円、営業利益が同2.5倍の7349億円、税引き前利益が同2.8倍の6990億円、当期純利益が同6.7倍の4908億円となった。2015〜2017年度の中期経営計画の目標は、営業利益5000億円以上、ROE10%以上だったが、営業利益は7349億円、ROEは18%となり達成した。

ソニーの2017年度連結業績
ソニーの2017年度連結業績(クリックで拡大) 出典:ソニー

 好業績を受けての2018年度連結業績の見通しは、売上高が前年度比2.9%減の8兆3000億円、営業利益が同8.8%減の6700億円、税引き前利益が同5.1%増の7350億円、当期純利益が同2.2%減の4800億円で、税引き前利益を除き減収減益となる。減収は、為替の影響とスマートフォンを手掛けるモバイルコミュニケーション分野の事業絞り込みによるもの。減益は、為替の影響と2017年度に発生した特別利益要因がなくなることが要因となっている。「為替の影響による減益は、エレクトロニクス5分野で380億円を想定している」(十時氏)という。なお、税引き前利益の増加は、子会社が所有するSpotify株式の売却益1000億円を組み込んでいるためだ。

ソニーの2018年度連結業績見通し
ソニーの2018年度連結業績見通し(クリックで拡大) 出典:ソニー
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