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LPWANを活用し、空気環境を遠隔監視するソリューション:製造ITニュース
インターポレーションは、日本をはじめ東南アジアで空気環境ソリューションの提供を開始した。IoT向けの無線通信技術LPWAネットワーク網を活用し、屋内外の温度や湿度、二酸化炭素濃度、有害物質といった空気環境を遠隔監視する。
インターポレーションは2018年7月27日、日本および東南アジアで空気環境ソリューションの提供を開始した。
空気環境ソリューションは、IoT(モノのインターネット)向けの無線通信技術LPWAネットワーク(LoRaWANおよびSigfox)網を活用し、屋内外の温度、湿度、二酸化炭素濃度、有害物質といった空気環境を遠隔監視する。
従来のモバイル帯域を使用する場合と比べて、ハードウェアのコストや通信コストを削減でき、通信ネットワークの消費電力も抑えることができる。
同ソリューションには、最先端の環境モニタリング技術を活用し、温度や湿度、風速、風向き、騒音、UVが検知できる。また、一酸化炭素、二酸化炭素、硫化水素やホルムアルデヒド、PM2.5などの微粒子状物質も検出する。サービス範囲はデバイスの設置場所から半径500mだ。
既に海外でのサービス提供を開始しており、運用事例がある。例えば、有害物質を検知して公的情報として活用することで、公害による健康被害を低減したケースや、ウォッシュルームの臭気などをモニタリングし、清掃が必要な状況のみ清掃員を派遣するなど清掃の効率化に成功したケースがある。
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