非接触で利用者の動きを検知するベッドセンサーシステムを発売:医療機器ニュース
リコーは、ベッド上でのバイタル情報を高精度にモニタリングできる「リコー みまもりベッドセンサーシステム」を発売した。離床検知、活動履歴レポート、同時見守り、参考体重レポートなどの機能を搭載する。
リコーは2018年7月30日、ベッド上でのバイタル情報を高精度にモニタリングできる「リコー みまもりベッドセンサーシステム」を発売した。タイプC1は20万円、タイプC1増設キットは18万円。その他、サービス料金が1台当たり月額1700〜1900円必要となる(いずれも税別)。
同システムは、ベッドの脚に4つの高精度センサーを設置し、ベッド上にいる人の活動状態を、人体に触れずにPCやモバイル機器などでモニタリングするシステムだ。リコーとミネベアミツミが共同で事業開発した。
利用者のベッド上での活動状態を検知する「離床検知機能」を搭載。荷重センサー技術により、利用者の微小な動きを検知し、動き出し、起き上がり、端座位、離床などのベッド上の状態を8種のパターンで表示する。介護者は、PCやモバイル機器などを遠隔操作して確認できるため、適切なタイミングで訪室できる。
「活動履歴レポート機能」は、利用者の1日24時間の睡眠・覚醒・離床状況を記録する。14日間の活動履歴をレポート形式で一覧表示することで、利用者の生活パターンを把握できる。
また、「同時見守り機能」により、利用者のベッド上での状態を最大20床まで同時に確認可能だ。見守りポイントに特化した視認性の良い配色とレイアウトにより、夜間など介護スタッフが少ない時間帯にも入居者の状態を効率よく見守れる。サーバを追加すれば、21床以上設置できる。
さらに、「参考体重レポート機能」により、体重測定作業をセンサー検知で効率化する。日時、月次、長期の体重変動をレポート形式で提供するので、データの共有と連携が容易になる。
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