連載
寝ていた人が起き上がったのを知らせるベッド、毎日の体重測定にも対応:医療機器ニュース
フランスベッドは、ベッド利用者の離床動作を検知して通知するベッド内蔵型見守りロボット「見守りケアシステム M-2」を発売する。センサーが利用者の体動や動作を検知し、ナースステーションに通知する。
フランスベッドは2017年4月19日、全国の病院施設に向け、ベッド利用者の離床動作を検知して通知するベッド内蔵型見守りロボット「見守りケアシステム M-2」を発表した。同社の電動ベッドシリーズ「FBT」「FBR」「FB-033」に対応し、センサーが利用者の体動や動作を検知し、ナースステーションに通知する。発売は同年5月1日を予定している。
同システムは、利用者の離床動作を検知して通知することで、ベッドからの転倒、転落の危険性を低減する。また、認知症の人の徘徊による事故などの予防にも役立つという。通知モードは、「動き出し」「起き上がり」「端座位」「離床」「離床管理」の5つから設定する。利用者の体重を毎日量る「体重測定機能」や、センサー機能を一時停止しても再度検知を開始する「自動見守り再開機能」を標準で搭載。行動管理機能は、3種類の中から病院施設の用途や環境に合わせて使い分けが可能だ。
さらに、手元のコントローラーで通知日時を確認できる「通知履歴」機能も搭載した。オプションとして、SDカードに通知時間や回数、体動データなどの行動特性詳細を記録し、利用者の行動予測に役立てられる「ログ解析ソフト」機能、利用者の状態を施設内の無線LAN環境を使用し、リアルタイムで確認できる「無線LAN対応」機能をそろえた。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
関連記事
- 患者16人の生体情報を1台でモニタリング、効率的な看護をサポート
オムロン ヘルスケアの「セントラルモニタ Accumil V2100シリーズ」は、1台で最大16人の生体情報をモニタリング可能で、1台のセントラルモニタに最大4台まで接続ができる。ベッドアイコンの色分け表示で、画面も見やすくなっている。 - ミリ波レーダーで居間にいる家族全員の心電図が見られる、センサーは10cm角に
パナソニックと京都大学が、両者が共同開発しているミリ波レーダーを用いた非接触の生体情報センシング技術について説明。心拍だけでなく心拍間隔も計測できる高い精度と、測定対象が1人だけでなく複数人数の同時計測が可能な点が特徴。将来的には、センサーモジュールを10cm角まで小型化することも視野に入れている。 - ベッドに「Galileo」――生体情報をセンシングする「スマートベッド」
イノテックは「第17回 組込みシステム開発技術展(ESEC2014)」(会期:2014年5月14〜16日)に出展。「インテル Quark SoC搭載 高感度シートセンサー・ソリューションサービス」と題し、Quarkプロセッサを搭載した開発ボード「Galileo」と、シート状のピエゾフィルムセンサーを組み合わせた「スマートベッド」のデモシステムを披露した。 - 貼り付け型ウェアラブル生体センサーの販売契約を締結
オムロン ヘルスケアは、米Vital Connectと同社製のウェアラブル生体センサー「ヘルスパッチ MD」の販売契約を締結した。日本国内の研究機関に向け、2015年11月20日から販売を開始する。 - 人の動きや呼吸を見守る非接触式の静電容量型フィルム状近接センサー
産業技術総合研究所は、非接触式の静電容量型フィルム状近接センサーを開発したと発表した。人の目に触れないところに設置して、使用者に精神的・肉体的な負担をかけることなく、人の動きや呼吸が検出できる。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.