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エンジニアリング領域での価値を訴える「e-F@ctory」、工場外との連携訴求:DMS2018(2/2 ページ)
三菱電機は「第29回 設計・製造ソリューション展」(以下、DMS2018、2018年6月20〜22日、東京ビッグサイト)に出展し、「スマートエンジニアリング」をテーマに、エンジニアリングチェーンでも生きる「e-F@ctory」の価値を訴求した。
既存設備のデータ収集のソリューションを提案
機器の提案としては、新たに発売した産業用PC「MELIPCシリーズ」やエッジコンピューティング基盤である「Edgecross(エッジクロス)」関連ソフトウェアの提案を行った※)他、設備の見える化ソリューションを提案した。
※)関連記事:「Edgecross」が船出、三菱電機が対応産業用PCとリアルタイム分析アプリを発売へ
ネットワーク対応機器であれば、各種のインタフェースを用意し、同社のPLCを通じることで、さまざまな通信プロトコルから情報を集約できることを訴求。一方でネットワーク機能などがない古い機械についても、マイコンボードからのシリアル通信のデータなどを小型のPLCを間に入れることでデータ収集ができるような提案を行った。加えて、同社のHMIでは、機器情報を表示するためにさまざまなアダプターを内蔵しているため、このHMIで変換した情報を収集するようなソリューションも示した。
野末氏は「e-F@ctoryとして長く提案を進める中で、工場のIoT化の中で大きなハードルとなるのがデータを収集する部分だということは理解している。これらに対応するために以前からさまざまな機器やソリューションを展開してきた。さまざまなソリューションを備える点をあらためて訴えた」と述べている。
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