「Edgecross」が船出、三菱電機が対応産業用PCとリアルタイム分析アプリを発売へ:FAニュース(1/2 ページ)
三菱電機は、エッジコンピューティング用のオープンプラットフォームである「Edgecross」に対応したリアルタイム分析アプリや産業用PCを発売する。「Edgecross」対応製品の具体的な発表は世界初となる。
三菱電機は2018年4月19日、工場のスマート化を実現するエッジコンピューティング関連機器として、「Edgecross(エッジクロス)」対応の産業用PC、HMI、Edgecrossアプリケーションを2018年5月8日に発売すると発表した。
エッジクロス対応製品を世界で初めて発表
「エッジクロス」はFAとITを融合を協調させるエッジ領域の情報処理「エッジコンピューティング」の共通基盤ソフトウェアである。2017年11月にアドバンテック、オムロン、NEC、日本IBM、日本オラクル、三菱電機の6社が幹事会社となって設立した「エッジクロスコンソーシアム」によって開発された。2018年4月16日にはエッジクロスコンソーシアムから「エッジクロス 基本ソフトウェア」の発売と「エッジクロス マーケットプレース」の開始が発表されている※)。
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三菱電機はこのエッジクロスに対応した製品群として、新たにソフトウェア製品群の「iQ Edgecross」6種類と産業用PC「MELIPCシリーズ」3機種を2018年5月8日に発売する。
「iQ Edgecross」は、エッジクロス対応産業用PCであれば三菱電機製でなくても機能するソフトウェア製品群である。今回発表したのはリアルタイムでデータ分析や診断が行える「リアルタイムデータアナライザ」とデータを分かりやすく見える化する「GT SoftGOT」の2種類と、エッジ領域からのデータの吸い上げを実現する「データコレクタ」4種類である。データコレクタは「CC-Link IEフィールドネットワーク」「SLMP」「OPC UA」「MTConnect」に対応する。
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