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VWとフォードが業務提携、商用車の共同開発などで協力:製造マネジメントニュース
Volkswagen(VW)とFord Motor(フォード)は、商用車の共同開発など複数の分野で戦略的提携を検討していると発表した。株の持ち合いなど資本提携は予定していない。
Volkswagen(VW)とFord Motor(フォード)は2018年6月19日(現地時間)、商用車の共同開発など複数の分野で戦略的提携を検討していると発表した。株の持ち合いなど資本提携は予定していない。
トラックやバス、バンなど商用車は、荷物量が増加する物流の効率化や、新たな交通サービスの提供などへの対応が求められている。協業によってニーズの変化に応える。
フォードのグローバルマーケット担当社長であるジム・ファーリー氏は、「企業として競争力を高め、市場動向に適応した柔軟なビジネスモデルを強化していくことに取り組んでいる。この取り組みには、効果や効率を高めるためのパートナーとの協力も含まれている。VWグループと検討している協力は、競争力のある製品ポートフォリオを生み出す。商用車のニーズの変化に適切に対応して、相乗効果を出していくために、VWとの協力に期待している」とコメントした。
VWのグループストラテジー担当であるトーマス・セドラン氏は、「両社はそれぞれ商用車セグメントで確固たるポジションを確立し、補完しあえる関係にある。両社のグローバルでの競争力を高める機会になるだろう」と述べた。VWの商用車部門は、2017年に前年比4.2%増の49万7900台を販売した。
今後、協議の進行に合わせて詳細を発表するとしている。
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