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メルセデスベンツの商用車部門が車載Linuxを採用、ソリューション開発の効率化図る車載ソフトウェア

Mercedes-Benz(メルセデスベンツ)ブランドの商用車部門であるMercedes-Benz Vansは、商用車の次世代サービス向けにOS(基本ソフト)として車載Linux「Automotive Grade Linux(AGL)」を採用する。2018年内に実証実験ベースで取り入れる。クラウドと連携した物流の効率化など、顧客に合わせたソリューションを迅速に開発できるようにする。

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 Mercedes-Benz(メルセデスベンツ)ブランドの商用車部門であるMercedes-Benz Vansは2018年6月20日、商用車の次世代サービス向けにOS(基本ソフト)として車載Linux「Automotive Grade Linux(AGL)」を採用すると発表した。2018年内に実証実験ベースで取り入れる。クラウドと連携した物流の効率化など、顧客に合わせたソリューションを迅速に開発できるようにする。


Mercedes-Benz VansのThomas Wurdig氏

 開発者向けイベント「Automotive Linux Summit」(2018年6月20〜22日、東京コンファレンスセンター・有明)で記者向けに説明会を開き、Mercedes-Benz Vansのオンボードシステム アーキテクチャ&IoT部門の代表であるThomas Wurdig氏が説明した。

 Mercedes-Benz Vansでは、物流や交通の効率化に向けて、レンタカー、IoT(モノのインターネット)サービス、電動化、ラストワンマイルの物流、ライドシェアリングなどに取り組む方針だ。「レガシーなシステム」(Wurdig氏)として事業者のフリート管理向けソリューション「Mercedes Pro」を発表しているが、車両のデータをクラウドに収集、蓄積してフリート管理に役立てていく中でAGLの活用が必要だと判断した。乗用車部門でもコネクテッドカーに取り組んでいるが、商用車ユーザーとは要求が異なるため、乗用車部門とは別の取り組みとなる。

 Wurdig氏はオープンソースのソフトウェアを採用する狙いについて、「車両にコネクティビティを持たせ、データの扱いを効率化するにはクルマの中にOSが必要だ。車両にインターネットに接続するためのシステム、デバイスを使うことでソリューションをつくり、センサーやアクチュエーターとクルマ、クラウドが連携する一連の流れが求められている。こういった要件にはAGLが最適なソリューションだ。開発全体の質の向上や、リードタイムの短縮が図れる。物流のエコシステムを創出する上でも有効だ」とコメントした。

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