ニュース
人共存型双腕スカラロボットシリーズに新製品、可搬質量を向上:FAニュース
川崎重工は、人共存型双腕スカラロボット「duAro2(デュアロ・ツー)」を発売する。「duAro1(デュアロ・ワン)」に続く製品で、可搬質量を上げ、最大ストロークを広げている。
川崎重工は2018年6月5日、人共存型双腕スカラロボット「duAro2(デュアロ・ツー)」を同月より発売すると発表した。「duAro1(デュアロ・ワン)」に続く製品で、可搬質量を上げ、最大ストロークを広げている。国内販売価格は340万円(税別)だ。
duAro2は、水平方向に動作する水平多関節ロボットを双腕にしたduAro1の特長を継承。ダイレクトティーチ機能を搭載したことで、教示が容易で実用性を高めた。
これに加え、可搬質量を片腕2kgから3kg(双腕6kg)に上げ、上下方向の最大ストロークを150mmから550mmに拡大した。深さのある段ボールへの箱詰め作業や段差のある工程間の製品移動など、適用範囲を拡大している。
アーム本体とコントローラーを分離できるオプションも追加。コントローラーのスリム化に加え、レイアウトの自由度を向上している。
また、duAro1と同様に、安全を担保するためのさまざまな機能や柔らかな表面素材を採用するなど、人との共存作業ができる。衝突検知機能や腕部分をクッションで覆うなどの対策により、人と同じ場所で作業をする上で必要となる安心と安全を確保している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 川崎重工の双腕ロボット「duAro」に新モデル、可搬質量とZ軸ストロークを強化
川崎重工業は、「2017 国際ロボット展(iREX2017)」において、協調型双腕スカラロボット「duAro(デュアロ)」の新モデルとなる「duAro2」を披露した。 - ばら積みピックと双腕ロボは最強コンビ、 川重と三次元メディアがデモ
川重テクノロジーは「第28回 設計・製造ソリューション展(DMS2017)」に出展。川崎重工業の双腕ロボット「duAro」と三次元メディアのばら積み部品のピッキングを組み合わせ、基板組み立てを行うデモを披露した。 - 協働ロボット、ロボットシステムに残された課題と未来
協働ロボットを現場で活用するのにどのような工夫が必要か――。ロボット技術の総合展示会「2017国際ロボット展」では、ロボットメーカーおよびユーザー企業によるパネルディスカッション「ロボットフォーラム2017」が実施され、協働ロボットの意義について語った。 - 機械は人の仕事を奪わない、“人とロボットがともに働く現場”が拡大へ
2016年は人工知能関連技術が大きな注目を集めて「機械が人間の仕事を奪う」という議論が大いに盛り上がりを見せた。こうした一方で2017年には「現場」において、こうした動きと逆行するように見える「人とロボットが協力して働く世界」が始まりを迎える。 - いまさら聞けない産業用ロボット入門〔前編〕
日本は「ロボット大国」とも呼ばれていますが、その根幹を支えているのが「産業用ロボット」です。それは世界の産業用ロボット市場で圧倒的に日本企業がシェアを握っているからです。では、この産業用ロボットについてあなたはどれくらい知っていますか? 今やあらゆるモノの製造に欠かせない産業用ロボットの本質と基礎を解説します。 - 製造現場での普及を2倍に、ロボット新戦略が目指すロボットと共に働く未来
日本政府が主催する「ロボット革命実現会議」は、ロボット活用の技術的および規制面でのロードマップを示した「ロボット新戦略」を発表した。本稿では、この新戦略の中で示されている「モノづくり」分野への取り組みにフォーカスし、その内容を紹介する。