工場の既存システムを変更せずに導入できる遠隔監視システム販売で協業:製造ITニュース
マクニカネットワークスと協和エクシオは、N3Nが提供する遠隔監視システム「RCV for factory」の販売において協業を開始すると発表した。工場などの既存の分散制御システムを変更することなく導入できる。
マクニカネットワークスと協和エクシオは2018年4月24日、N3Nが提供する遠隔監視システム「RCV(Remote Control & Visibility) for factory」の販売において協業を開始すると発表した。工場などの産業用システムに実績がある協和エクシオがシステム構築、工事、保守を行い、N3Nの日本国内代理店であるマクニカネットワークスがRCVのライセンス提供を行う。
N3NのRCVは、同社の可視化プラットフォームIoT(モノのインターネット) Editor「WIZEYE」とリモートデスクトップシステム(RDS)で構成される。WIZEYEは、企業内のさまざまな定型・非定型の異種データを統合・階層化してリアルタイムに可視化し、1つのプラットフォーム上での分析を可能にするソフトウェアだ。
RDSは、PCにDVI接続するだけで、既存システムに影響を与えずにPC画面のキャプチャーと遠隔地への送信ができ、同時に遠隔地からのPCの制御も可能にするハードウェアだ。
クローズドネットワークでの運用が多い工場などの分散制御システム(DCS)は、トラブルなどの際の本社とのデータ共有が困難だったが、RCVの利用により複数拠点との情報共有が可能になる。
RCVは既存のDCSを変更することなく導入できるため、DCSのメーカーを問わず画面の転送、遠隔監視が可能になる。DCSの操作もキーボード、マウスで行え、DCS画面に加えて、監視カメラの映像を1つの画面でまとめて閲覧できる。さらに、複数拠点のDCS画面、監視カメラ映像を本社などでまとめて管理可能できる。
導入対象となるのは、自動車工場、食品工場、電子機器工場、化学プラント、焼却施設、処理施設、倉庫、その他インフラ設備監視など。同年5月1日より提供を開始した。
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