日産「シルフィ」がEVに、プラットフォームやパワートレインは「リーフ」で:北京モーターショー2018
日産自動車は、「北京モーターショー 2018」において、電気自動車(EV)「シルフィ ゼロ・エミッション」や、ヴェヌーシアブランドの方向性を示すコンセプトカーなどを披露した。
日産自動車は、「北京モーターショー 2018」(プレスデー:2018年4月25〜26日、一般公開日4月29日〜5月4日)において、電気自動車(EV)「シルフィ ゼロ・エミッション」や、ヴェヌーシアブランドの方向性を示すコンセプトカーなどを披露した。
シルフィ ゼロ・エミッションは中国向けに開発した。現地で生産し、2018年後半に日産ブランドで発売する。2023年までに発表する20車種のEVの1車種となる。日産ブランドでは初めて中国市場向けに量産EVを投入する。
中国でも販売しているセダン「シルフィ」と同名だが、シルフィ ゼロ・エミッションは「リーフ」のプラットフォームや電動パワートレインを採用する。リーフとシルフィはホイールベースが同じで2700mm。シルフィは全幅がリーフより30mm小さい1760mm、全長はリーフより135mm大きい4615mmだ。
バッテリーを座席下に配置するEV専用のプラットフォームで、足元と車室内のゆとりを確保した。急速充電に対応し、走行距離は中国の測定基準で338kmとなる。車線逸脱警報や自動ブレーキ、後退時車両検知警報、後側方車両検知警報といった運転支援機能も搭載する。
日産自動車は同ショーにリーフも出展しており、2018年末までにリーフを中国で発売することを検討している。また、シリーズハイブリッドシステム「e-POWER」の搭載モデルも今後数年以内に中国で展開する。
ヴェヌーシアブランドからは、将来のデザインやモビリティのビジョンを示すコンセプトカー「The X」を披露した。フロントはグリルとV字のロゴで強い印象を演出、テールランプは高級感や力強さを持たせた。
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