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IoT開発キットを機能拡張するシールドを発表、BLEやSPSが利用可能に:組み込み開発ニュース
オン・セミコンダクターは、IoT開発キットプラットフォームの機能を拡張する2種類の新しいボード「Bluetooth Low Energyシールド」「SPSシールド」を発表した。
オン・セミコンダクターは2017年11月30日、IoT(モノのインターネット)開発キット(IDK)プラットフォームの機能を拡張する、2種類の新しいボード(シールド)「Bluetooth Low Energyシールド」「スマートパッシブセンサー(SPS)シールド」を発表した。スマートホームやスマートシティー、産業オートメーション、モバイルヘルスなどのアプリケーション開発に利用できる。
Bluetooth Low Energyシールドは、Bluetooth 5などに対応するマルチプロトコルの無線システムオンチップ「RSL10」を搭載。RSL10のディープスリープ電流と受信電力は業界最小クラス(同社調べ)で、バッテリー寿命が長いIoTデバイスの開発が可能になる。また、小型のRSL10により、小型でコスト効率が高い製品が設計できる。
さらに、SPSシールドによってIDKが拡張され、同社のバッテリー不要のワイヤレスセンサーが計測した温度や湿度、圧力データを補足できるようになる。同センサーはバッテリー交換が困難な場所でのモニターが必要な産業に適している。
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