“空飛ぶクルマ”の開発拠点が愛知と東京に、2020年の披露を目指す:製造マネジメントニュース
日本発の”空飛ぶクルマ”を開発するCARTIVATOR Resource Managementは、愛知と東京の2カ所に開発拠点の設置することを決めた。
日本発の‟空飛ぶクルマ”の開発活動「CARTIVATOR(カーティベーター)」を運営するCARTIVATOR Resource Managementは2017年9月14日、愛知県と東京の2カ所に開発拠点を設置することを決めた。愛知拠点は豊田市の支援により、東京拠点は富士通とテックショップジャパンの支援により実現する。
「CARTIVATOR」は「モビリティを通じて次代に夢をつなぐ」というミッションのもと、2012年に活動開始。空飛ぶクルマ「SkyDrive」の開発を進めている。会社員や学生などが余暇を利用して活動に参加しており、メンバー数は約100人(2017年9月現在)となっている。2020年に「SkyDrive」の実機を世界へ向けて披露することを目標としている。
新たな開発拠点は、愛知では、2017年9月17日に開所する「豊田市ものづくり創造拠点 SENTAN」(愛知県豊田市)に設置する。「豊田市をモノづくりのまちとして活性化していきたい」とする豊田市が「CARTIVATOR」の趣旨に賛同し、実現した。愛知拠点は、「CARTIVATOR」のメイン開発拠点とし、試作機の製作や保管、メンテナンスなどを行う。機体開発をはじめ、定例会や報告会などを開催する計画である。
東京では「TechShop Tokyo」(東京都港区)に拠点を設置する。これは、「TechShop Tokyo」を運営する富士通とテックショップジャパンが「CARTIVATOR」の趣旨に賛同し実現したもの。東京拠点では、技術開発促進の重要拠点として、部品など試作品の製作をはじめ、定例会や報告会などを開催する計画としている。
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