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アップル共同創業者が語る「起業時の技術者が持つべき気持ち」とは?LiveWorx 2015(1/2 ページ)

米国PTCおよび同社傘下のThingWorxは2014年5月4〜7日(現地時間)、米国マサチューセッツ州ボストンにおいてユーザーカンファレンス「LiveWorx 2015」を開催。同カンファレンスに伴って実施されたIoTハッカソンの表彰式では、アップル共同創業者のスティーブ・ウォズニアック氏がトークセッションを行い、アップル創業時の自身の体験を振り返った。

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 米国の大手CAD/PLMベンダーであるPTCおよび同社傘下でIoTプラットフォームを展開するThingWorxは2015年5月4〜7日(現地時間)、米国マサチューセッツ州ボストンにおいてユーザーカンファレンス「LiveWorx 2015」を開催。その一環として2015年5月2〜3日にはボストン大学Engineering Product Innovation CenterでThingWorxプラットフォームを活用したIoTハッカソンを実施した。

 ハッカソン(Hackathon)とはハック(Hack)とマラソン(Marathon)を組み合わせた造語で、ある一定のテーマの下に、技術者たちが集まり、一定時間で製品やサービスの原型を作り上げるイベントだ。今回のハッカソンでは各自の専門技術を活用して、IoTにより社会に貢献する新たな価値を24時間で創出することを目指した。テーマは「スマートシティ」「アクセシビリティ(障害者などでもアクセスしやすい社会の実現)」「スマート農業」の3つで、IoTプラットフォームとしてThingWorxを活用することが条件となっている。

 1000チーム以上のチームが参加した同ハッカソンだが、最終的にはそれぞれの部門で優秀なチームを選出。最終的にその3チームの中で1〜3位まで順位を付け、最優秀賞を決めるというもの。3チームの中の順位は、米国アップル(Apple)共同創業者であるスティーブ・ウォズニアック(Steve Wozniak)氏が決定。2015年5月5日には表彰式が行われた。

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IoTハッカソンの表彰式の様子。右端がアップル共同創業者であるスティーブ・ウォズニアック氏(クリックで拡大)

IoTを活用し障害者にも分かりやすい標識

 今回のハッカソンで優勝したチームはアクセシビリティ部門で勝ち上がった「TEAM SAFE SIGN」だ。障害者や高齢者など、掲示してあるだけでは標識を認識できないユーザー層に向けて、IoTを使い認識しやすいように支援を行うソリューション「SAFE SIGN」を発表した。24時間という時間の中で構想から、試作機の製作、実地でのテストなども行い、高い品質のサービスモデルを示した。

photophoto IoTでハッカソンで優勝した「TEAM SAFE SIGN」(左)/発表した「SAFE SIGN」(右)(クリックで拡大)※出典:PTC

 ウォズニアック氏は「勝ち上がってきた3つの作品はどれも素晴らしいが、技術的な面とともに社会に対してより深く貢献する点から『TEAM SAFE SIGN』が優れていると感じた」と述べていた。2位には、農業情報をスマートフォンで分かりやすい共有できるソリューションを発表したスマート農業部門を勝ち上がったチームが選ばれ、3位にはスマートシティ部門のチームが選ばれた。これらのチームには、1位に1万ドル、2位に5000ドル、3位に2500ドルの賞金が提供されている。

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