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インドに二輪車工場を新設、大型二輪車の現地生産を開始:工場ニュース
川崎重工は、インドの現地法人India Kawasaki Motorsに二輪車工場を新設した。工場は2017年9月頃をめどに生産ラインを稼働し、同社がインドで生産する機種としては最大となる排気量1043ccの「Ninja 1000」を現地生産する。
川崎重工は2017年7月7日、インドのマハラシュトラ州プネー市にある現地法人India Kawasaki Motors(IKM)に二輪車工場を新設したと発表した。新工場は同年9月頃をめどに生産ラインを稼働し、これまでの生産機種250〜650ccに加えて、新たに同社がインドで生産する機種としては最大となる排気量1043ccの「Ninja 1000」を現地生産する。
同社は、2010年にBajaj Autoのアクルディ工場内にIKMを設立し、カワサキブランドの二輪車の生産委託および販売を開始した。敷地面積は約1万300m。2013年には自社生産を開始し、IKM独自の販売/アフターサービス網の構築を進めるなど、インドにおける二輪車事業の基盤を固めてきた。
新工場の生産能力は年間1万6000台となり、年間生産能力5000台の旧工場の稼働は終了する。その機能は、新工場に集約する。
2016年度のインドにおける二輪車販売台数は約1760万台。そのうち250cc以上の中大型車の市場規模は約68万台で、今後もレジャー用途の中大型車市場の継続的な拡大が期待されている。
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