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日本の石油大手がIoT活用による自主保安高度化の実証実験を実施製造ITニュース

出光興産は、石油エネルギー技術センターの2016年度事業「IoT技術活用による自主保安高度化技術に関する調査」の実証実験に参加し、IoTを活用した運転管理業務の高度化などを目的として実験を行った。

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 出光興産は2017年7月13日、石油エネルギー技術センターの2016年度事業「IoT技術活用による自主保安高度化技術に関する調査」の実証実験に参加したと発表した。同社の愛知製油所において、IoT(モノのインターネット)を活用した運転管理業務の高度化、ビッグデータ解析による設備異常の早期検知/アラート、若手フィールドマンの経験や技術力の補助などの効果の確認を目的とした実験を行った。

 同実証実験は、経済産業省の「平成28年度IoT推進のための社会システム推進事業(自主保安高度化事業)」の一環として実施。アクセンチュアが実験の幹事会社となり、2016年8月〜11月に環境およびシステム構築などの準備を行い、2016年12月〜2017年2月まで実証運用と解析を行った。

 具体的な実験内容は、モバイル端末を利用した装置の巡回点検だ。モバイル端末から入力することで、現場の状況を若手点検員と制御室のベテラン技術者との間で即時に共有し、適宜助言や指示を送ることができ、また点検の抜けなどヒューマンエラー低減の効果があることを確認した。

 また、装置異常の解析および予測実験を行い、運転データを用いた解析モデルを構築。異常の早期検知による設備信頼性の向上の可能性が示された。解析を通じ、若手エンジニアの経験を補足する効果もあると見ている。さらに通信設備の性能確認として、電話回線をベースとした専用通信回線を採用し、低コストで安全な通信が可能であることを確認した。

 今回の実証実験参加は、近年の国内製油所の高経年化への対応、ベテラン技術者の引退による製油所保全のノウハウの継承といった課題に対応したものだ。同社では今後も、各製油所の保全技術の向上と、円滑な世代交代に向けたIoT導入検討を推進するとしている。

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取り組みの全体像
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タブレットを活用した計器データの入力
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点検箇所の画像の共有

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