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IoTのおいしい使い方「IoTレシピ」の募集をRRIが開始製造業IoT

経済産業省などが主導するロボット革命イニシアティブ協議会(RRI)は、中堅中小製造業向けの「IoTツール&レシピ」の募集を開始する。RRIが中堅中小企業向けのIoTツールを募集するのは2016年度に続いて2度目。今回はツールと共に効果的な使い方や組み合わせを示す“レシピ”を同時募集しているのが特徴。

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 経済産業省(経産省)などが主導するロボット革命イニシアティブ協議会(RRI)は2017年7月7日、中堅中小製造業向けの「IoTツール&レシピ」の募集を開始した。RRIが中堅中小企業向けのIoTツールを募集するのは2016年度に続いて2度目となる。募集期間は2017年8月21日まで。

 インダストリー4.0などをはじめ、製造業におけるIoT活用の拡大が加速している。その中で、潤沢な資金がなくIT関連人材なども自社内に抱えていない中堅中小製造業においてIoT活用の遅れが懸念されている。これらを解決するために、RRIでは、IoTによる製造ビジネス変革ワーキンググループ内に中堅中小企製造業のIoT活用を支援するアクショングループ(AG)を組織し2016年には第1回となる「中堅・中小製造業向けIoTツール募集イベント」を実施。中堅中小製造業でも利用可能なIoTツールを集め、106件を「スマートものづくり応援ツール」として選定している※)

※)関連記事:第4次産業革命は中小企業が起こす、RRIのアクショングループが始動

 第2回となる今回の「IoTツール&レシピ」の募集では、前回以上に「中堅中小製造業が実際に使える」ということを指標とし、新たにIoTレシピの募集を開始する。IoTレシピとは、経営課題解決のためのデジタル技術の活用に対し、組み合わせによる仕組みや、その使い方をイメージしたもの。課題に対するソリューションの全体像を示すものといえる。複数のツールとその使い方などを具体的にどのように組み合わせてどのような使い方をすればどういう領域でどういう効果が生み出せたのかということを紹介するものである。

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RRIが募集するIoTレシピのイメージ(クリックで拡大)出典:RRI

 一方、IoTツールに関しては、ツールの具体的な目的や機能を整理する。実際の具体的な効果に応じて「対象領域」「目的」「ユースケース」を分類し、そのユースケースや目的などに応じてツールが選定できるようにすることを目指す。

photophoto ユースケースの分類(左)と機能領域ごとのツール分類(右)(クリックで拡大)出典:RRI

 「機能領域ごとのツール分類」で示した「データの上げる」「データをためる」「データを分析する」「データを生かす」「データを見せる」「導入支援」の6つは、IoTの動きでデータを取り巻く6つのフェーズとして位置付けられており、「ユースケース」と組み合わせて、各ユースケースで応募されたツールがさらにデータ活用の6つのフェーズにどう位置付けられるのかという分類をするために使用される。

 これらのIoTツールおよびIoTレシピの募集に加えて、ツール情報やレシピ情報を中小企業が容易に検索、活用ができるような“モノづくり版”「IoTレシピサイト」の運営主体などの募集も行うという。

 経済産業省 製造産業局 参事官室 ものづくり政策審議室 課長補佐 兼 参事官室 課長補佐(企業・調査担当)安藤尚貴氏は「2016年に第1回の募集を行った際の反応などを踏まえて、さらに中堅中小製造業にとって現実的に導入して効果を生み出せるものを集められるようにしたい。募集して集めたツールやレシピについては、今後全国の拠点および応援活動として推進しているスマートものづくり応援隊※)などで活用できるようにしていく」と述べている。

※)関連記事:スマートものづくり応援隊が拡大、地方中小製造業のIoT活用を支援

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