NVIDIAと組んだパナソニック、AIソリューションを本格展開へ:ESEC2017&IoT/M2M展
パナソニック ソリューションテクノロジーは「第6回 IoT/M2M展 春」に出展し、NVIDIAとの協業により、AI関連ソリューションを総合的に展開していく。
パナソニック ソリューションテクノロジーは2017年4月に米国NVIDIA(エヌビディア)とパートナー契約を締結し、人工知能(AI)およびディープラーニング ビジネスを共同で推進することを発表。「第6回 IoT/M2M展 春」(2017年5月10〜12日、東京ビッグサイト)では、AIスーパーコンピュータ「NVIDIA DGX-1」などを紹介し、AIの提案を本格化する方針を明らかにした。
パナソニック ソリューションテクノロジーでは、ICT基盤構築やサポートなどを30年以上にわたって展開。分析基盤として、NVIDIAのGPUを用いたディープラーニング基盤などの提供も進めてきていた。今回あらためてパートナー契約を結んだことで、安定したデータ分析環境に必要なストレージ、バックアップ、セキュリティなどの周辺ソリューションまで含めて、AIによる分析基盤をトータルで展開できるようにするという。
パナソニック ソリューションテクノロジーでは、NVIDIAの新たなAIスーパーコンピュータ「NVIDIA DGX-1」なども積極的に展開していく方針。「NVIDIA DGX-1」は、半精度演算性能が21.2テラフロップスに達する「NVIDIA Tesla P100」を8基搭載し、通常のサーバ250台分に相当する演算能力を抱えており、ディープラーニングの学習および推論処理の高速化などに大きく役立つ。さらに「Caffe」や「TensorFlow」「Chainer」などの標準的なディープラーニングフレームワークに対応した形で提供されるため、すぐにデータ処理を進めることが可能である。
ブース担当者は「IoTなどにより取得するデータ量が膨大になる中、個々のGPUを組み合わせてディープラーニングを行うことは可能だが、最初から大きな規模でディープラーニングを行うことが分かっている場合は、高性能なハードウェアを最初から用意する方が良い場合もある。『NVIDIA DGX-1』は、高性能なハードウェアとともにディープラーニングに使うさまざまなフレームワークやアプリケーションが用意されている。周辺環境の用意や開発なども含めて総合的な提案を進めていく」と述べている。価格については、本体と開発、保守などを含めると2500万円クラスとなるため「当面は大企業や大きなデータを扱う企業が対象」(同)としている。
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