FGSとして運用できる安全計装システムの機能強化版:FAニュース
横河電機は、安全計装システム「ProSafe-RS」の機能強化版を発表した。煙や熱、ガスの検知に関する動作や機能を定義したソフトウェア部品を追加するなど、防消火システム(FGS)として効率的に導入/運用できるような機能を強化した。
横河電機は2017年4月11日、安全計装システム「ProSafe-RS」の機能強化版「ProSafe-RS R4.03.00」を発表した。同年4月26日から販売を開始する。
ProSafe-RSは2005年に同社が発売した安全計装システムで、プロセス制御システムと統合できる。これまで、主に緊急遮断システム(ESD)向けの用途で採用されてきたが、今回のR4.03.00では、防消火システム(FGS)として効率的に導入/運用できるよう、機能強化が図られた。
具体的には、同システムのエンジニアリング機能に、煙や熱、ガスの検知に関する動作や機能を定義したソフトウェア部品を追加。また、ガス濃度や機器の状態など検知器の情報を統合して表示できる操作プレートを操作監視画面用に追加した。
さらに、煙や熱の検知器を再起動する機能をIOモジュールに搭載したことで、異常検知後に通信を再開するための再起動回路が不要になった。
他に、安全計装システムではデジタル信号の比率が高いことから、デジタル信号の入出力のみに対応するIOモジュールを追加。制御ネットワークVnet/IPへの接続形態として、従来のスター型に加え、リング状ネットワークにも対応するようにした。
セキュリティ面では、同システムにおけるソフトウェア本体のセキュリティ機能強化に加えて、複数の操作監視用PCのセキュリティ管理を一括して設定可能にした。どのPCにも同じ設定が反映されるので、プラントのセキュリティ向上に寄与する。
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