横河電機の安全計装システム「ProSafe-RS」、ISASecure EDSA認証を取得:FAニュース
ISASecure EDSAは制御機器の組み込み型デバイス向けのセキュリティ認証プログラム。取得したのは横河電機が国内初。
横河電機は2014年1月21日、同社の安全計装システム「ProSafe-RS」が、国際認証推進組織ISCIのISASecure EDSA認証を取得したと発表した。日本国内でこの認証を取得した制御機器ベンダーは、横河電機が初だという。
ISASecure EDSA(Embedded Device Security Assurance)認証は、ISCI(ISA Security Compliance Institute)が開発した、制御機器の組み込み型デバイス(制御システムのフィールドコントローラ、安全計装システムのセーフティコントローラ、プログラマブルコントローラなど)向けのセキュリティ認証プログラム。制御機器のセキュリティを保証する。
近年、生産の妨害や情報流出など、産業用の制御機器が攻撃されるサイバー犯罪が増えている。そのため、石油や石油化学、天然ガス、電力などを扱う際、制御機器のサイバーセキュリティ対策はが重視され始めている。プラントの安全操業のため、横河電機はこの認証を取得し、セキュリティレベルの高い機器やシステムの開発、提供、運用サポートに至るまでのセキュリティソリューションを提供する(関連記事:「制御システムセキュリティ」ってそもそもどういうこと?)。
危機を迎える制御システムのセキュリティ対策とは?:「制御システムセキュリティ」コーナーへ
工場やプラントなどの制御システム機器へのサイバー攻撃から工場を守るためには何が必要なのでしょうか。「制御システムセキュリティ」コーナーでは、制御システムセキュリティ関連の最新情報をお伝えしています。併せてご覧ください。
関連記事
- あなたの工場はこうやって襲われる! ――標的型攻撃の典型パターンとは?
JPCERT コーディネーションセンターと経済産業省は「制御システムセキュリティカンファレンス」を開催した。今回はその中から、最近のセキュリティ脅威の状況がどのように制御システムの危機につながるのか、仮想事例を基に分かりやすく紹介したJPCERTコーディネーションセンター 理事で分析センター長の真鍋敬士氏の講演内容をお伝えする。 - なぜ今、制御システムセキュリティがアツいのか?
なぜ今制御システムセキュリティが注目を集めているのか。元制御システム開発者で現在は制御システムセキュリティのエバンジェリスト(啓蒙することを使命とする人)である筆者が、制御システム技術者が知っておくべきセキュリティの基礎知識を分かりやすく紹介する。 - 制御システムを守るにはどういう手段があるのか――セキュリティベンダーが共演
VEC(Virtual Engineering Company)が開催した「制御システムセキュリティ対策ソリューションカンファレンス」には、主要セキュリティベンダーがそろい踏みし、最新のソリューションをアピールした。 - 横河電機、非接触温度監視・データ記録が行える「SMARTDAC+」サーモグラフィパッケージを発売
ペーパレスレコーダー「GX20」または「GP20」とFLIR Systems製高解像度赤外線サーモカメラをパッケージ化し、非接触での温度監視を可能にした。Ethernet経由でデータを記録し、設定値から外れた場合のアラーム発報も行える。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.