最新医療機器を設置した模擬手術室も、「MEDTEC Japan 2017」が間もなく開催:MEDTEC Japan 2017開催直前情報
2017年4月19〜21日の3日間、医療機器設計/製造に関するアジア最大級の展示会「MEDTEC Japan 2017」が、東京ビッグサイトで開催される。9回目となる今回は、出展社数が540社以上、来場者数が約3万5000人となる見込みだ。
2017年4月19〜21日の3日間、医療機器設計/製造に関するアジア最大級の展示会「MEDTEC Japan 2016」が、東京ビッグサイトで開催される。前回に続き、医療用エレクトロニクス展「Electro MED Japan」、「介護・福祉ロボット&機器開発展」。医療ICT・在宅医療展「Smart Health Japan」、検査キットの完成品&開発展「Test Kit Japan」も同時開催される。
MEDTEC Japanの初開催は2009年で、今回は9回目となる、前回の2016年は出展社数が504社、来場者数は3万4018人を記録した。来場者数は毎年増加しており、政府も後押しする医療機器開発への注目度が高まっていることを示している。
2017年の出展社数は540社以上、来場者数も約3万5000人となる見込みだ。注目の出展社としては、在日スイス大使館科学技術部やニットー、テムザック技術研究所が、医療関連ロボットの最新の技術や製品を披露する。
また、日本臨床工学技士会による「模擬手術室」が登場する。臨床工学技士が働く手術室を忠実に再現しており、来場者は医療機器に触れながら、現場で実際に働く臨床工学技士と交流できる。模擬手術室に、デンソーの「iArmS」や日機装の「アクロサージ」といった最新の医療機器が設置されることもポイントだ。
医療機器開発を進めるためには政府だけでなく地方自治体の支援も不可欠だ。MEDTEC Japan 2017では、北は岩手県から南は宮崎県まで、医療機器開発に注力する21の地方自治体が出展する。
MEDTEC Japanは、製薬の開発・製造分野を対象とする医療品材料・中間体の国際展示会「CPhI Japan」と合わせて“日本最大のライフサイエンス総合点”「Japan LIFE SCIENCE WEEK」として展開している。2016年から、MEDTEC Japanが東京ビッグサイトの東4〜6ホール、CPhI Japanが同東1〜3ホールで開催されているので、来場者にとって、医療機器から製薬まで医療業界の先端技術にアクセスしやすい展示会構成になっている。 2017年のJapan LIFE SCIENCE WEEK全体で、出展社数は1200社、来場者は約6万人を予想している。
「医療機器×再生医療」のセミナーも
セミナープログラムでは、3日目の4月21日に開催される「臨床工学技士との交流セミナー」に注目だ。臨床工学技士から「医療現場とはどういうものか」や「医療機器の開発はどうやるのか」といったことが座学で学べるだけでなく、先述した模擬手術室を使って実際の業務なども解説する企画となっている。
1日目の4月19日は、現時点では医療機器から縁遠く感じられる「再生医療」をテーマとするセミナーを行う。テルモやジャパンティッシュエンジニアリングといった企業だけでなくアカデミアからも講師を招き、「医療機器×再生医療」の可能性を追求する。
米国、欧州、アジアの薬事法関連の動向を報告するセミナーも4月21日に開催する。欧米の薬事法が規制内容に大きな変更が加わることもあり、来場者の興味を集めそうだ。
第6回MEDTECイノベーション大賞の行方は?
MEDTEC Japanでは、医療機器の製造、設計に優れた成果を上げた日本企業を「MEDTECイノベーション大賞」として表彰している。このほど、第6回目となるMEDTECイノベーション大賞の第一次審査結果が発表され、以下の6つの製品/技術が通過した。
- 京都機械工具:歯科インプラント用トルクレンチ「Newton-1」
- santec:SS-OCT方式の白内障用眼内計測装置 「ARGOS」
- テムザック技術研究所:生命を感じるシミュレーターロボット「mikoto」
- ニットー:医療用ウェアラブルチェア「アルケリス」
- メリテック:医療施設のサイバーセキュリティに最適化した閉域網通信システム「Mesimo」
- RENGパートナーズ:脊椎固定システム「RENGスパイナルシステム」
第二次審査は、開催初日の4月19日に、一次審査を通過した各企業が会場内ステージで製品/技術について約15分間で発表(プレゼンテーション約10分間、質疑応答約5分)し、その場で審査員が審査する。審査結果は午後4時頃ごろに発表され、その後表彰式を行う予定である。
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