ニュース
インプラント機器用積層セラコンは車載規格のAEC-200を上回る高品質:MEDTEC Japan 2016
村田製作所は、「MEDTEC Japan 2016」において、インプラント医療機器用の積層セラミックコンデンサを展示した。
村田製作所は、医療機器設計/製造の展示会「MEDTEC Japan 2016」(2016年4月20〜22日、東京ビッグサイト)において、インプラント医療機器用の積層セラミックコンデンサを展示した。
同社は2015年10月、心臓ペースメーカーなどのインプラント医療機器用に、医療グレードの積層セラミックコンデンサを開発したと発表。人命に直結するライフサポート回路向けの「GCRシリーズ」、ノンライフサポート回路向けの「GCHシリーズ」で展開するとしていた。今回展示したのはGCHシリーズ。1005、1608、2012、3216、3225の各サイズを用意している。
車載機器向けの積層セラミックコンデンサの場合、使用温度範囲や耐振動性を基準としたAEC-200のような標準規格がある。インプラント医療機器の場合そういった標準規格はないが「顧客から求められるインプラント医療機器の要件に合うような設計や材料の工夫を加えて、高い品質の工程管理を行った。また前提条件として、車載規格のAEC-200もクリアしている」(同社の説明員)という。
関連記事
- 気圧センサーもクルマのセンシングの主役の1つに、村田製作所の3次元デッドレコニング
村田製作所は、「オートモーティブワールド2016」において、ジャイロコンボセンサーと気圧センサーを組み合わせた3次元デッドレコニング(自律航法)のデモンストレーションを行った。自動運転で重要な自車位置の測位精度の向上に、高さを測る気圧センサーで貢献する。 - PM2.5の検出も可能、村田製作所が金属メッシュデバイスの標準品を発表
村田製作所の金属メッシュデバイスは、血液成分や細胞、PM2.5などの微粒子を分離、検出する。今回、幅広い用途に活用できるよう、3種類の標準モデルを発表した。 - 機器のスマート化を可能に、村田製作所のI2C内蔵RFIDタグ用デバイス
村田製作所は、I2Cインタフェースを備えたRFID(Radio Frequency Identification)タグ用デバイス「マジックストラップ」(LXMS2HACNF-165)を展示した。医療・ヘルスケア機器のスマート化に向けて、最新の無線通信とセンシング技術を提案する。 - 高齢者介護・生活支援用ワイヤレスベッドセンサーを開発
村田製作所は、高齢者介護・生活支援用のセンサーモジュールとセンサーノードを開発したと発表した。ベッドに寝ている人に直接触れることなく、ワイヤレスで体の状態をモニタリングできる機器の構成部品だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.