PC作業中のバイタルモニタリングはマウスで、“低拘束”のセンサーで実現:MEDTEC Japan 2016
アルプス電気は、「MEDTEC Japan 2016」において、脈拍に加えて、動脈と静脈のヘモグロビン度、酸素飽和度を同時に測定できる「ウェアラブル近赤外分光センサ」を展示。体の各所にセンサーを軽く当てるだけで計測できるという“抵拘束”も特徴の1つだ。
アルプス電気は、医療機器設計/製造の展示会「MEDTEC Japan 2016」(2016年4月20〜22日、東京ビッグサイト)において、脈拍に加えて、動脈と静脈のヘモグロビン度、酸素飽和度を同時に測定できる「ウェアラブル近赤外分光センサ」を展示した。2017年から外販を始める計画だ。
ウェアラブル近赤外分光センサは、動脈流と静脈流それぞれに対応する波長の近赤外線を出力するLEDの発光素子と受光素子が組み込まれている。外形寸法は横12×縦18×高さ5mmと、パルスオキシメーターやウェアラブル端末に組み込まれている緑色LEDを用いた光センサーより大きいものの、動脈と静脈のヘモグロビン度を両方とれることが特徴。また、体の各所にセンサーを軽く当てるだけで計測できるという“低拘束”も特徴の1つだ。
アルプス電気はセンサー構造などハードウェアの開発を担当。検知したセンサー情報を基に脈拍やヘモグロビン度、酸素飽和度を導き出すアルゴリズムは光産業創成大学院大学発ベンチャーのジーニアルライトが開発を担当している。
同センサーの出展は「MEDTEC Japan 2015」から2年連続となるが(関連記事:体に当てるだけで脈拍などが計測可能に、アルプス電気のウェアラブル近赤外分光センサー)、今回はアプリケーションに組み込んだ事例を見せた。
ワイヤレスマウスの事例では、操作する際に親指をそえる側面部に同センサーを組み込んだ。“抵拘束”な特徴を生かし、親指がマウスの側面部を触れるだけでも脈拍をはじめとするバイタルモニタリングができることをデモで示した。
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