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ドライブシャフト用部品の生産能力増強に向け、米国に第2工場を新設:工場ニュース
NTNは、同社と高雄工業、高周波熱錬3社の合弁会社であるNTKの第2工場を、米国インディアナ州アンダーソンに新設する。
NTNは2017年3月17日、同社と高雄工業、高周波熱錬3社の合弁会社であるNTK Precision Axleの第2工場を、米国インディアナ州アンダーソンに新設すると発表した。敷地面積は約16万2000m2で、同年4月から順次着工し、2018年4月から量産を開始する予定だ。
第2工場は、ドライブシャフト用部品の生産能力増強を目的として新設される。ドライブシャフトは、自動車のエンジンの回転を常に同じ速度で滑らかにタイヤに伝達する部品。自動車の低燃費や静粛性、快適性に影響を与えることから、重要なパーツの1つとなっている。そのドライブシャフトの部品であるシャフトの旋削/熱処理加工能力を増強し、米国での堅調な自動車需要に対応する。
新工場は、2015年に設立したドライブシャフトの完成品工場「NTN DRIVESHAFT ANDERSON」の西側に建設される。これまでの米国におけるフル生産の強化に加え、国外および外部より調達していたシャフトの生産を集約することで、コスト競争力を強め、同時に供給体制の安定化を図る。
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