ニュース
油漏れを起こさない新構造採用の直交中空ギヤモーター:FAニュース
椿本チエインは、油漏れリスクを排除した直交中空ギヤモーター「アクシアモータ」を2017年4月1日に発売する。密着性の高いグリスと、ギヤ部にグリスを封じ込めるポケット機構の採用により、グリス漏れを回避する。
椿本チエインは2017年3月14日、油漏れリスクを排除した直交中空ギヤモーター「アクシアモータ」を4月1日に発売すると発表した。小型軽負荷コンベヤーの駆動部向けの製品で、2017年度の販売計画は4億円、2020年度は10億円を目標としている。
同製品は、新たに開発した密着性の高いグリスをギヤ歯面に塗布した。さらに、ギヤ部にグリスを封じ込めるポケット機構を採用することにより、グリス漏れを回避する。
また、出力軸とギヤを一体化し、後加工を可能な限り排除したデザインのギヤケースと、小型軽負荷搬送用途に適したモーターを採用。油漏れしない構造によりオイルシール部を簡素化し、大幅なコストダウンを達成した。
加えて、ギヤを2段構造にしてケースを小型化し、コンベヤー駆動部の省スペース化を実現。駆動軸に直接組み付ける中空軸専用のギヤモーターにより、チェーン・スプロケットなど、他の動力伝達部品とそのメンテナンスも不要となった。中空軸径は25mmで、軸穴径30mmにもオプション対応が可能だ。
近年のインターネット通販ビジネスの拡大に伴い、物流センターの新設が相次ぎ、小型軽負荷コンベヤーの需要が急増しており、その駆動源であるギヤモーターの油漏れトラブルが課題となっている。アクシアモータは、この課題に応えるべく直交中空ギヤモーターとして開発された。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- IoT時代のローラーコンベア実現へ、動きを制御し、省人・省エネ・省スペース化
伊東電機は、生産効率化や設備保全などの展示会「生産と設備TOKYO」に初出展し、同社の主力製品である制御可能なモーターローラー「パワーモーラ24」シリーズを紹介した。 - モノづくり現場を革新する3つの“i”とは?
オムロンは東京ビッグサイトで共同開催されるファクトリーオートメーション関連の展示会「システムコントロールフェア2015」に出展。「3つの“i”でモノづくり現場を革新」をテーマに、ビッグデータやIoTを活用した製造現場の高度化に関する展示を披露する。 - トップランナーモーター百花繚乱! 産業用モーター各社の提案ラストスパート
「TECHNO-FRONTIER(テクノフロンティア) 2014」(2014年7月23〜25日、東京ビッグサイト)において、産業用モーターメーカー各社は2015年春に施行される「トップランナー基準」に対応した、プレミアム効率(IE3)モーターを展示するとともに、高効率モーターの利点を訴えた。 - 大解剖! スターターモーターの仕組み
自動車のエンジンが動作する状態まで回転数を高めるのに必要な電装部品がスターターモーターである。今回は、スターターモーターの基本的な動作の仕組みについて詳しく解説しよう。 - 「マイコンによるモーター制御」を学ぶ前に知っておくべきこと
「動くモノ」の制御ができると手を動かした実感がわくものです。この連載では、マイコンを用いたモーター制御の基礎を学んでいきます。