モノづくり現場を革新する3つの“i”とは?:SCF2015
オムロンは東京ビッグサイトで共同開催されるファクトリーオートメーション関連の展示会「システムコントロールフェア2015」に出展。「3つの“i”でモノづくり現場を革新」をテーマに、ビッグデータやIoTを活用した製造現場の高度化に関する展示を披露する。
オムロンは東京ビッグサイトで共同開催されるファクトリーオートメーション関連の展示会「システムコントロールフェア2015」(2015年12月2〜4日)に出展する。「3つの“i”でモノづくり現場を革新」をテーマに、製造現場の高度化につながる同社の技術やノウハウを展示する。
オムロンが出展テーマとして掲げる3つの“i”とは、「intelligent(情報革新)」「integrated(制御進化)」「interactive(人と機械の強調)」の頭文字を取ったものだ。出展ブースではそれぞれのiについて、同社の技術やソリューションを披露する。
intelligentをテーマにしたゾーンでは、生産効率を30%向上したオムロン自社工場における製造現場のビッグデータ活用の最新事例を紹介。さらに他社でも手軽にビッグデータ活用を始められる「スモールスタートパック」の実演も行う。
integratedゾーンでは同社の強みとする制御技術をアピール。ランダムに投入しても等間隔に自動整列を行える「スマートコンベア」、人の感覚に近いやわらかな作業や動作を、センサーと制御技術を使って実現する「やわらか制御技術」、さらにオムロンが2015年7月にグループ会社化した米国のモーション制御機器メーカー、デルタ タウ データ システムズのモーション制御用コントローラー「PMAC」も披露する。PMACによる超高速モーションコントロールのデモンストレーションとして、同製品を利用した超高速レーザー加工デモ機を展示する。
また、人と機械の協調を示すinteractiveゾーンでは、オムロンが2年連続で「CEATEC JAPAN」で披露し話題となった「卓球ロボット」の最新型を出展する予定だ。
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