ニュース
世界最大級の時計用組み立て工場が完成、長野県佐久市に:工場ニュース
シチズン時計マニュファクチャリングが長野県佐久市に建設中のミヨタ佐久工場が竣工した。シチズングループの各工場に分散していた製造ラインを集約させ、リードタイムの短縮や生産性の向上を図る。
シチズン時計マニュファクチャリングは2016年12月2日、長野県佐久市に建設中のミヨタ佐久工場が竣工したことを発表した。シチズン時計として国内に時計工場を新設するのは、実に約50年ぶりとなる。
同工場には、シチズングループの3つの工場に分散していた約50本の時計用駆動装置(ムーブメント)の製造ラインを集約する。敷地面積は8万3192m2で、延床面積は2万739m2。約2万m2のスペースに製造ラインが並ぶ、世界でも最大級のムーブメント組み立て工場になるという。また、各工程を1フロアに集約するため、リードタイムを短縮し、生産性向上が見込めるとしている。
新工場は2016年12月から順次稼働を開始し、全ての製造ラインの移管が終了するのは2018年春の予定。投資総額は約55億円となっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- シチズンマシナリーミヤノ、主軸台移動型CNC自動旋盤3モデルを追加
5軸機とくし刃刃物台を持つVIII型、くし刃刃物台回転工具にB軸を搭載したIX型、Y2軸を搭載した対向刃物台とくし刃刃物台を持つX型の3モデルを追加。B軸・Y2軸搭載のXII型と合わせ、4モデルになった。 - 設計自動化のベストバランス、自動と手動が8:2(前編)
自動化を過信せず、人だからこそ作り出せる付加価値を大事に! 今回は山形カシオの金型設計・製造の自動化の取り組みを徹底紹介する。 - 僕が理想とする設計会社を作ってみた
10年間メーカーを渡り歩いてつかんだ、自分なりの“モノづくり道”で、実家の事業を生まれ変わらせる! - “みんなここにいる”の強さ――長野発「ソニーのVAIO」が尖り続ける理由とは
ソニーは2010年にPC「VAIO」の事業本部を長野の製造拠点に統合する決断を行った。“都落ち”にもかかわらず輝き続けるVAIOの秘密はどこにあるのか。小寺信良が長野県安曇野市にある、ソニー長野ビジネスセンターを訪ねた。 - 「コンセプトモデル」が次代の製品を創造する――シチズンのモノづくり
展示会を賑わす「コンセプトモデル」は、モノづくりにおいてどんな位置付けなのだろうか。長年モノづくりの現場を見てきたデジタルメディア評論家の麻倉怜士氏が、GPS腕時計「SATELLITE WAVE」などコンセプトモデルを意欲的に発表しているシチズン時計を取材。“シチズンのモノづくり”を探る。