連載
ステッピングモーターの制御:Arduinoで学ぶ基礎からのモーター制御(7)(5/5 ページ)
前回までは“マブチモーター”に代表される「直流ブラシ付きモーター」を、マイコン(Arduino)で制御する方法を紹介してきました。今回からは「ステッピングモーター」の制御に取り組みます。
正逆の回転入れ替え可能な回路とプログラミング
下の回路図では、D2にタクトスイッチを追加してみました。閉じるとGNDに落ちる回路になっており、それ以外は前出の回路と同じです。プログラミングは以下となります。
#include <Stepper.h>
#define STEPS 48
Stepper Motor(STEPS, 11, 10, 9, 8) ;
void setup()
{
pinMode(2, INPUT_PULLUP);
Motor.setSpeed(150) ;
}
void loop()
{
if (digitalRead(2) ==HIGH)
Motor.step(4) ;
else
Motor.step(-4) ;
}
おわりに
今回はステッピングモーターのうちユニポーラ型を対象としたモーター制御についてお話しました。プログラムでステッピングモーターを回してみるところでは、お手軽にクラスライブラリーを使ってしまいましたが、ぜひ、タクトスイッチを押したようにGPIOを順次ON/OFFさせてステッピングモーターを回してみるプログラムにも挑戦して頂きたいと思います。
次回はもうステッピングモーターのもう1つのタイプであるバイポーラ型について、実験を交えて、制御の方法を解説したいと思います。お楽しみに。(次回へ続く)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
PWMを使ったサーボモーターの制御
ラジコンカーのステアリングやロボットの関節などに用いられ、角度を指定して動かす機能を持つのが「サーボモーター」です。今回はArduinoからこのサーボモーターの制御をPWMを用いて行う手法を紹介します。
PWMでマブチモーターを制御する
「マブチモーター」でもおなじみ「直流ブラシ付きモーター」は安価で入手性もよいモーターですが、マイコンからの制御を考えると一工夫必要になります。今回は「PWM」を使った回転制御を紹介します。
困ったら読みたいマブチモーター制御のTips
この連載ではここ数回、「マブチモーター」に代表される直流ブラシ付きモーターをマイコンから制御する話をしていますが、今回は困ったときに読みたい、知っておくと便利なTipsを幾つか紹介したいと思います。
マブチモーターのノイズ対策
「マブチモーター」に代表される直流ブラシ付きモーターは安価で入手性も良好ですが、Arduinoなどと組み合わせる際には発生するノイズが問題となることがあります。そこで今回は、「直流ブラシ付きモーターのノイズ対策」について解説します。
マブチモーターをArduinoで制御する
「マブチモーター」でもおなじみ「直流ブラシ付きモーター」は安価で入手性もよいモーターです。これをArduinoで制御するとしたら、何を理解して何を用意して、どんなプログラミンが必要でしょうか。実験します。
「マイコンによるモーター制御」を学ぶ前に知っておくべきこと
「動くモノ」の制御ができると手を動かした実感がわくものです。この連載では、マイコンを用いたモーター制御の基礎を学んでいきます。
