ゲートウェイからドローンまでもがIoTデバイス、マイクロソフトが紹介するIoTの「幅広さ」と「接続性」:ESEC2016
ESEC2016のマイクロソフトブースでは、クラウド(Azure)への接続性を認証するプログラムである「Microsoft Azure Certified for IoT」の説明に大きなスペースが割かれており、認証済み製品も多く紹介されている。
組み込みシステムとIoT/M2Mの開発に必要なハードウェア・ソフトウェア・コンポーネントから開発環境までが一堂に集結する「第19回 組込みシステム開発技術展(ESEC2016)」および「第5回 IoT/M2M展」が開幕した(会期:2015年5月10〜13日)。
ESEC2016のマイクロソフトブースでは、同社がIoTデバイスのクラウドへの接続性を認証するプログラムである「Microsoft Azure Certified for IoT」の説明に大きなスペースを割いている。
このプログラムはIoTデバイスとの接続に適したエンドポイントである「Azure IoT Hub」と接続できるデバイスであることを同社が認証するもので、認証を得たデバイスはIoTデバイスとして「Azureへ接続する」「データをAzureへ送る」「データをAzureから受け取る」ことが保証される。
ブースでは認証を得たデバイスとして、富士通のユビキタスウェアモジュールやリコーインダストリアルソリューションズの組み込みボード「IT9」、日立産業制御ソリューションズの産業用コントローラー「HF-W/IoTシリーズ」、ネクスコム・ジャパンのIoTゲートウェイ「NISE 50/50C」、ドローンワークスの産業用ドローン「DW-710AG」など多種多彩な製品が展示されていた。
展示製品の中で唯一、OSにWindows 10 IoT Coreを採用した(他OSも選択可能)は植物工場の状態監視を模したデモを行っていた。このデモでは気温や照明、ドア開閉などの収集した情報をシリアル通信で収集(プロトコルはModbus)して、ゲートウェイからAzureに送り、状態に異常があった際にスマートフォンに通知する。
ドローンは「クラウド接続認証デバイス」として見ると異彩を放つが、モーターの回転状態やフライトコントローラー、バッテリー状態などをモニタリングしてAzureで状態監視するというもので、いわば“コネクティッドカーの空版”ともいえる。機体の情報はWi-Fiにて操縦者のコントローラーに送られ、そこから3GやLTEなどを用いてクラウドに送られる仕組みとなっている。
IoT/M2M向けモバイル通信アダプター「MMLinkシリーズ」初の「Microsoft Azure Certified for IoT」認定デバイスとなる、安川情報システムのIoTゲートウェイ「MMLink-GW」。RS-232/485をサポートし、外部I/O(DI/IO)による機器制御も行える
この他マイクロソフトブースでは、Windows 10 IoTやWindows EmbeddedのOSイメージをウィザード形式で作製できる東京エレクトロン デバイスの「Easy Locker」や、Windows 10 IoT対応の産業用PCなども展示。加えて技術動向や製品を紹介するデモも絶え間なく行われており、道行く人が足を止めていた。
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