ソフトウェアPLCが加速させるIoTやIndustry 4.0の具体化:ESEC2016 開催直前情報
リンクスが2016年5月11〜13日に開催される「第19回 組込みシステム開発技術展」「第5回 IoT/M2M」に出展、生産現場の“つながる化”を加速させるソフトウェアPLC「CODESYS」を紹介、IoTやIndustry 4.0の具体例を示す。
多様化する組み込みシステムやIoT/M2Mの最前線が一堂に会する展示会の開催が迫っている。2016年5月11〜13日の3日間、組み込みシステム開発に必要なハードウェア/ソフトウェア/コンポーネントから開発環境までが一堂に集結する「第19回 組込みシステム開発技術展(以下、ESEC2016)」および、IoT/M2Mシステムを構築するための無線通信技術やセンサー、アプリケーションが一堂に会する「第5回 IoT/M2M展」が開催される。
組み込み/エレクトロニクス関連メディア「MONOist」「EE Times Japan」「EDN Japan」では特設ページをオープンし、来場予定者や来場検討されている方々に向け、注目企業の見どころ情報を開催直前までお届けしていく。今回紹介するのは、独3S社製ソフトウェアPLC「CODESYS」を販売するリンクスだ。
コントローラーの標準化を加速させるソフトウェアPLC「CODESYS」
IoTやIndustry 4.0といったものが目指す概念の1つに「つながること」が挙げられる。しかし、工場内の自動化(FA:ファクトリーオートメーション)において、つながることの重要さは叫ばれながらも、FAコントローラーの標準化が進む欧米に比べ日本国内の歩みは鈍いのが現状だ。
リンクスはESEC2016にて、標準化の進む欧米市場で豊富な導入実績を持つソフトウェアPCL「CODESYS」の導入を訴求する展示を用意する。
CODESYS搭載コントローラーは国内メーカーからも複数登場しており、ブースでは多種多彩なCODESYS搭載コントローラーを多数展示する他、コントローラーメーカーには、CODESYSの持つプラットフォームを選ばない柔軟性を訴求することで、独自コントローラーハードウェアとソフトウェアPLC「CODESYS」の組み合わせが実現するスケーラビリティの高さを紹介する予定だ。
生産システムの柔軟性という意味では欧米が先行しており、その源泉は自社システムでの囲い込みではなく、コントローラーのオープン化(標準化)に求められる。また、ソフトウェアPLCであるCODESYSはPLCプログラミングからMotion制御、HMI作成、フィールドバス設定など幅広くカバーするため、CODESYSの搭載は「自社製品の強みを生かしながらのコントローラー事業への参入」も可能とする。
同社では来場者にCODESYSによって実現するオープン化のもたらす恩恵を感じ取れる展示にしたいと意気込んでいる。
第19回 組込みシステム開発技術展(ESEC2016)、「第5回 IoT/M2M展」
会期: | 2016年5月11日(水)〜13日(金) |
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時間: | 10:00〜18:00(13日(金)のみ17:00に終了) |
会場: | 東京ビッグサイト |
リンクス ブースNo.: | 西 10-43 |
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