FA向け国内主要PLCの“見える化”と“遠隔管理”に貢献:FAニュース
アットマークテクノと東海ソフトは、PLCなどのデバイスをクラウドに接続し、稼働状況を簡単に見える化・遠隔管理できるサービス「Armadillo-IoT Flex Device パッケージ」を発売した。産業向けIoTソリューションの迅速な開発・運用に貢献する。
アットマークテクノと東海ソフトは2016年3月2日、PLCなどのデバイスをクラウドに接続して、稼働状況を見える化し遠隔管理できるサービス「Armadillo-IoT Flex Device パッケージ」を発売した。
PLCは、FAやエレベーター、空調機器などのビル設備に広く利用されている制御装置だ。それぞれのメーカーが独自仕様で開発しており、一般的にはPLCごとに通信方式が異なるため、これまで複数メーカー製のPLCを横断的にリモート監視・管理する仕組みを構築しようとした場合、多額のコストと時間を要することがIoT(モノのインターネット)化の障害となってきた。
Armadillo-IoT Flex Deviceパッケージは、アットマークテクノの「Armadillo-IoT」ゲートウェイと、IoT向け3G回線サービス、各種PLCやデバイスの情報を管理する東海ソフトのクラウドサービス「Flex Device」で構成されている。
Armadillo-IoTには、国内主要メーカー製PLCと通信できるエージェントソフトウェアがあらかじめ搭載されており、各PLCにArmadillo-IoTを接続し電源を入れれば、Flex Deviceクラウドセンターに登録される。また、PCやタブレットからFlex Deviceクラウドセンターにアクセスし、初期設定するだけで、PLCなど各デバイスのデータをリモートで確認・管理できる。
同パッケージは数十万円程度のイニシャルコストで導入可能だ。2台目以降のゲートウェイの運用は、月額利用料が数百円程度だという。
FAメルマガ 登録募集中!
FAニュースをはじめ、産業用ロボット、インダストリー4.0、PLCや産業用ネットワーク、制御システムセキュリティなど注目の話題をまとめてお届けしています。
ぜひ、メルマガ配信のご登録をお願い致します。
関連記事
- IoTが製造業のサービス化を呼ぶ?
モノ売りからコト売りへ――。IoT(モノのインターネット)の進展により、一昔前に製造業の周辺で言われてきたサービスビジネス拡大の動きが本格的に広がりを見せ始めています。しかし、「モノ」を主軸としていた製造業が「コト(サービス)」を中心としたビジネスモデルに切り替えるのは容易なことではありません。そこで本稿ではサービスビジネスの基本的な話を分かりやすく解説していきます。 - 製造業に襲い掛かる第3次IT革命の波
経済学者マイケル・ポーター氏と米国PTCの社長兼CEOであるジェームズ・ヘプルマン氏の共著でるIoTに関する論文「IoT時代の競争戦略」が公開された。PTCジャパンでは、同論文の内容を解説する説明会を開催した。 - 製造業向けIoT活用入門
IoT(Internet of Things:モノのインターネット)に注目が集まる一方で、製造業がIoTを活用するための道筋は見えづらい状態にある。本稿では、幾つかの代表的なIoTの活用シーンを紹介するとともに、自動車向けテレマティクス(カーテレマティクス)を具体的な事例として、製造業がIoTから得られるメリットについて解説する。 - 「M2M」「IoT」「クラウド」――“つながる技術”が切り開く組み込みの未来
2013年11月20〜22日の3日間、パシフィコ横浜において恒例の組み込み関連イベント「Embedded Technology 2013/組込み総合技術展(ET2013)」が開催された。本稿では、多数のブースの中から“これからの組み込み技術”という視点でピックアップした展示デモの内容を紹介する。 - IoTのビジネスチャンスをどう見つけるか?
IoT(モノのインターネット)の進展により製造業においてもサービスビジネス拡大が期待されています。本連載ではサービスビジネスの基本的な話を分かりやすく解説しています。4回目となる今回はサービスビジネスにおけるマーケティング戦略について解説してきます。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.