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デンソーから産業用ドローン、制御技術を生かし「3つの特徴」備え
デンソーが橋梁点検などに用いる産業用ドローンを開発した。培ったセンサーや制御の技術を元にした「3つの特徴」を備え、実証実験を通じインフラ点検に適したシステムとしての完成を目指す。
デンソーは2016年4月8日、橋梁点検などに用いる産業用ドローンをヒロボーと開発したと発表した。実証実験を通じ、国が推進するロボットを活用してのインフラ点検に適したシステムとしての完成を目指す。
開発したドローン「HDC01(開発コード)」は同社のセンサー及び制御技術、無人ヘリコプター開発に実績を持つヒロボーの技術が投入されており、強風や雨中のなかでも飛行できる「対候性」、構造物に接近しても姿勢を崩さない「安定性」、安全制御システムで運用できる「安定性」と3つの特長を持つ。
製品が対象とする橋梁やトンネルなどのインフラ点検はこれまで自治体などの設置主の自主点検に委ねられているが、これらインフラの老朽化が進んでいることから、早ければ2017〜18年には国主導での点検が開始される見込みだ。ただ、業界全体の人手不足もあり、ロボット技術の導入による点検作業の効率化が求められている。
内閣府の主導する「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」でもテーマの1つに情報通信技術とロボット技術を融合させたインフラ維持管理を掲げており、既に東日本高速道路(NEXCO東日本)がドローンによる橋梁/トンネル点検の実験を行うなど、産業用ドローンの利用局面は広がりを見せている。
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