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「新電王手さん」は静かで早い、厳粛な対局の空気に合わせた紳士的な存在に:FAニュース
デンソーは、プロ棋士対コンピュータ将棋の対局「第一期電王戦」に、3代目となる将棋代指しロボット「新電王手さん」を提供する。駒をつかむ際の音の消音化と、駒を裏返す“成り”のスピードの高速化が特徴だ。
デンソーは2016年4月7日、ドワンゴと日本将棋連盟が主催する、プロ棋士対コンピュータ将棋の対局「第一期電王戦」への協賛を発表するとともに、3代目となる将棋代指しロボット「新電王手さん」の特設サイトを公開した。新電王手さんは、同年4月9〜10日に中尊寺で行われる第一期電王戦の第1局から登場する予定だ。
同社はこれまでも、デンソーウェーブの産業用ロボットアームをベースにした将棋代指しロボットを電王戦に提供。2014年3〜4月の「第3回将棋電王戦」は初代の「電王手くん」、2015年3〜4月の「将棋電王戦FINAL」は2代目の「電王手さん」が、コンピュータソフトの指し手となった。
新電王手さんは、電王手さんと同様に医薬/医療用ロボット「VS-050S2」がベースになっている。金属アルミニウム製の印象的な外見はそのままに、通常の対局環境に近づけられるよう、駒をつかむ際の音を消音化し、駒を裏返す“成り”のスピードも高速化した。電王手さんでは成りに17秒かかっていたが、新電王手さんは7秒と大幅な短縮を果たした。「厳粛な対局の空気に合わせて、静かに駒をつかみ、静かに駒を指す、紳士的な存在。より早く、正確に動くことで対局のテンポも乱さない」(同社)としている。
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